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啓新セミナー

[2024年2月2日]

ワークのやり方

 こんにちは。金曜日ブログ担当の大谷 詠子です。今日も寒い一日ですね。インフルエンザにコロナと感染症がかなり流行しているようです。小学校でも学級閉鎖が出ているようですし、塾の子ども達の中にも罹患する生徒さんがチラホラと出ています。私立高校入試、大学入試と続きますので、体調管理が難しい毎日ですが、気を付けて過ごしたいものですね。

 中学生の定期テスト対策が佳境を迎えています。今回のテストは学年末ですので、やはりどの学年も範囲が広く難度も高い内容が多く含まれます。特に中学1年生の英語では、現在進行形、過去形、過去進行形と時制が中心となっています。主語が3人称単数であるかどうか?現在なのか過去なのか、もしくは進行形なのか?と色々と細かい点に気を付けながら英文も日本文もよくよく吟味して問題にあたらなければいけません。

 さらに、中学2年生の英語では現在完了が入ってくるので、その内容が今だけの事なのか、過去とつながりを持っているのか?までも考えなければならず、いずれにしても与えられた文の内容をしっかりとイメージして解いていかなければいけません。単純に現在完了の形だけを分かっているだけでは難しいものです。

 各学年、文法内容が難しくなってきているので、漫然とワークを繰り返しているだけでは得点に繋がりにくくなっています。テスト直前は学校のワークも通常授業やテスト対策の特別授業で取り組み方を指導していますが、「〇回繰り返しました!」と言っている割に、同じ問題で毎回間違える子が少なくありません。当然、そういう取り組み方をしている子は、ワークの取り組み回数の割に得点が伸び悩む結果となります。

 学校のワークでも塾の宿題でもそうですが、何回やったか?ではなく、きちんと間違えた問題がなぜ間違えたのか?どうしたら正解になるのか?をその都度きちんと考えることが大切です。繰り返し問題演習をしても、同じ単語で間違えているのであれば、ひたすら問題を解くよりも、書けない単語を書けるようになるまで練習し、練習した結果書けるようになっているかの確認までするべきです。

 塾では、必ず毎時間の始めは宿題ワークの×直しから行いますが、それは、単にできなかった問題を解けるようにするだけでなく、【ワークを解く➡〇付けをする➡×直しをする】という、問題演習のやり方を覚えてもらうためでもあります。同様の取り組み方で家庭学習でも取り組んでもらいたいのですが、なかなかそうはいかないようです。テスト直前になって学校のワークの取り組み方が分からない…と言う子がいます。いやいやいや…いつも塾で取り組んでいるようにやればいいんだよ、と思います。

 問題演習は、ただ問題を解いて間違えたところは答えを写すだけなんてやり方では全く意味がありません。それでは、単に解答欄を埋めたに過ぎず、最終的には模範解答を写すことに徹するコピー機となっているだけです。それではせっかく取り組んだ意味がありません。テストまで残りの日数は少ないですが、『学問に王道なし』と言います。楽なやり方やパッとやってすぐにできるなんてことはありません。×直しは大変時間もかかりますし、辛くもありますが、得点UPにつながる唯一の方法だと思います。最後の最後まであがいてしっかり取り組んでもらいたいと思います。