[2024年3月1日]
こんにちは。金曜日ブログ担当の大谷 詠子です。昨日は大谷さんの結婚報道があり、今日は朝からニュースはその話で持ちきりですね。日本が誇るスーパースターの衝撃の報道!まったく関係の無い身ではありますが、喜びあふれるニュースに心温まる思いです。末永くお幸せに!!
さて、昨日、公立高校入試の最終倍率が発表されました。こうして最終倍率が発表されると、いよいよ入試が来るなと身が引き締まる思いです。今年は例年とは少し様相の異なる倍率となってはいますが、ラストスパートにおいて受検生がすることは一つ。最後までやり切ることだけです。残り1週間弱。「もう」と思うか「まだ」と思うかで過ごし方は違います。まだまだやれることはあるはず。体調管理に気を付けて最後まで頑張ってもらいたいと思います。
今週は毎日中学3年生だけの授業ですので、入試に向けて最終確認と追い込みの問題演習を繰り返しています。入試直前ではあるものの、国語だけでなく社会や時には英語でも漢字のミスが目につきます。以前から口を酸っぱくして、漢字できちんと解答することは言ってきたのですが、なかなか、しみついた「クセ」は直すのが難しいものですね。
漢字は「国語の書き取り」だけ、きちんと書ければ良いものではありません。漢字はアルファベットと違い、文字そのものに意味を持ちます。特に社会の用語を理解して覚えるためには、きちんと漢字を使って書いていくことは必須といえます。何でも平仮名ばかりで書いている子は、1つ1つの用語が人名なのか地名なのか、はたまた出来事を表しているのかが、ぐちゃぐちゃになっている事が多々あります。それでは、覚えようにも覚えることが出来ません。
きちんと漢字を使って書くというのは、「学習のクセ」です。どんな学習のクセをもっているかで、学力が伸びるかどうかが決まるとも言えます。小学生の頃から、何でも平仮名ばかりで書いてしまうクセを身につけてしまうと、それを直すのは至難の業とも言えます。
「字面」なんて言葉がありますが、言葉を覚えていったり、文章内容を理解したりするときに、漢字の持つイメージから内容を類推することが出来ます。しかし、平仮名ばかりで書いていれば、1つ1つの言葉のイメージが付きにくく、ただの文字の羅列となってしまうため、色々な事象を覚えるのがより困難になってきます。今入試に直面している中3生さんでも、苦戦している点はまさにそこです。
度々このブログでも書いてきましたが、高校入試は中学校3年間の学習の集大成ではなく、小学1年生から9年間の集大成と言えます。漢字を学び始める小学1年生から、どんな風に漢字の学習をしてきたかというのは、語彙力、文章読解力に大きく影響します。そして、その影響は国語だけでなく全教科に及びます。語彙力や文章読解力が低くなればなるほど、全体の学力は低くなってきます。
中学からの学習では、ただ学習したというだけで、どの子も同様に伸びるわけではありません。小学生時にどんな「学習のクセ」をつけたか、語彙力・文章読解力を伸ばす努力をどこまでしたかということで、得点できる点数の幅がある程度決まってしまいます。高校入試は必ず来ます。伸び代、得点域を広げられる学習のクセを小学生のうちに是非身に付けてもらいたいと思います。