[2024年6月14日]
こんにちは。金曜日ブログ担当の大谷 詠子です。
今週は毎日、驚くような暑さですね。予想外の暑さで、既にエアコンを稼働させ始めました。まだまだ、6月中旬、梅雨入りもしてないこの時季で本当にこたえますね。梅雨入りは今月下旬との予想ですが、今から今年の夏はどうなるんだろうと戦々恐々です。皆様もどうぞお体を大切にお過ごしくださいね。
先週のブログで我が家の「梅もぎ」について触れましたが、月曜日に収穫しました。小さな老木にもかかわらず、採れた梅の実は2.6?、200個超が収穫できました。早速、梅ジュースを作るべく、冷凍しました。以前、梅干作りに挑戦しましたが、本当に手間がかかり、二度とするものか!!と思ったのですが、思いのほか収穫できたので、チャレンジしようかと悩む日々です。もしも…上手にできましたら、ご報告させていただきたいと思います。
ここ最近は中学生さんのお話が多かったので、今日は小学生の話題を書きたいと思います。
「10歳のもしくは9歳の壁」という言葉があります。小学3・4年生頃になってくると、精神的・身体的・学力的に大きな変化期を迎えるこの時期のことを指す教育用語です。学習面においては、小学3・4年生頃になると、低学年時の学習の積み上げがしっかりできていたかどうかが大きな差となって出てきます。
算数でも国語でも、低学年時のように具体的でイメージしやすい内容から、抽象的で実生活では実感しにくい内容へと変化するため、それまでは大して気にならなかったり、ちょっと苦手なのかなと思う程度だった教科が一気に出来なくなることが多くあります。
小学4年生さんの国語を指導していると、低学年から本を読む、意味調べをするなど、積極的に言語活動に取り組んできている子と、そうでない子では、今まではさほど差が無かったのに、同じ問題を解かせると、かたや15分もすれば終わり、かたや30分考えても出来ないという事が多々あります。このことは国語に限らず算数でも同様です。
小学3・4年生で出始めた学力差は、早い時点で現状の問題点に気づき、対処していけば、その差が縮まっていきますが、「まだまだ中学年だから…」と放置してしまえば、中学生になったとき、埋めることのできないぐらいの差へと繋がっていきます。
「10歳・9歳の壁」をどう乗り越えるか?というのは、子ども一人一人の現状によって対処法が変わってくるため、「これさえすればOK」というものはありません。何よりも大切なのは、「もしかしてちょっとつまずき始めているかも?」と感じた時に、何かしらのアクションを起こすことだと思います。
「壁」は低学年時の学習の積み残しに端を発しているので、まずは、その復習をすることです。特に国語においては、低学年時の漢字の復習は必須です。そして、漢字の復習をする際は、単に1つの漢字を延々と書き続けるのではなく、一つ一つの漢字の持つ意味の確認からすることです。
また、学習は何よりも「継続性」が大切です。毎日もしくは、毎週末など時間や取り組む分量などを決め、コンスタントにやり続けることです。日々の地道な積み重ねが「壁」を突破する唯一の方法です。この「壁」を乗り越えられるかどうか?というのは、その先まだまだ続く学習活動に大きく影響します。「壁」をしっかり乗り越えていけるよう、また「壁」にぶつかってしまわないよう、小学校低学年時からの取り組みを大切にしていただきたいと思います。