[2024年6月24日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
中学生の定期テストが返却され、現在は一人ひとりの結果を分析し、今回の出題内容を踏まえて教材の追加・変更を行っています。
当塾の教材は、たくさんの問題の中から、自分で選んで編集できるシステムですので、「こういう問題が出るのか」というのがあればすぐに追加することができます。
ちょっとした手直しが自由自在なのです。
(だから年がら年中問題を作るはめになるのですが・・・)
最近の数学の傾向としましては、共通テストや高校入試を意識してか、どの学校・学年も、会話形式の長い文章を読ませ、「どこが間違っていますか?」「理由を答えなさい」「A君の解き方を説明しなさい」「Bさんの解き方・考え方を説明しなさい」等、文章で答えさせる問題が増えています。
問題文を速く正確に読み取る力(読解力)、適切な言葉を使って簡潔に表現する力(表現力)がない子は、変な文章になっていますし、テスト後の『振り返り』には「時間が足りなかった・・・」となっています。
簡単に読解力・表現力が身に付く方法はないのですが、表現力を上げる方法の1つとして、『解説を読む』ことが挙げられます。
『解説』は文字通り『解答の説明』ですから、その答えに至った理由やその式を立てた理由等が分かりやすく簡潔に書かれています。
「解説を読め」と言われると、数字や計算方法だけに目がいって、言葉(文章)なんか気にしていない子がほとんど。
解説の文章をじっくり読んで、答え方を覚えたり、自分の言葉でまとめ直したり、自分の言葉で言い換えたりすれば、表現力は身に付くと思うのです。
また、読解力も、数学は国語ほど問題文が長いわけではないですので、頭の中だけで考えずに、「必ず3回読み返す」「大事だと思うところには線を引く」「状況を図表にまとめる」等を常に行う習慣が身に付けば、必ず身に付きます。
読解力・表現力はテスト本番だけ意識してなんとかなるものではありません。
日頃の取り組みが大切です。
また、子どもたちの『振り返り』を読んでいますと、ほとんどの子が「見直しをちゃんとすれば良かった」と書いています。
『見直し』って、簡単そうで実は普段から訓練をしないと、自分で自分のミスに気付くことはできないのです。
いつも言っていることですが、普段できないことが、テストのときに急に出来るわけがありません。
普段から見直しをする習慣を身に付け、さらに、見直しをしてミスに気付く訓練をしなければ、テスト本番で活きることはありません。
塾の授業では、子どもたちが問題を解いて間違えたときは、少なくとも1回は何の説明もせずに×だけをつけて間違い直しをさせています。
(よほど明後日の方向の解答を書いてある場合は別ですが・・・)
子どもたちには、丁寧に教えてくれない先生と思われているかもしれませんが、やはり、自分で自分の間違いに気付くことができるようになってほしいという思いがありますから、心を鬼にしています。
先ほどの読解力・表現力にせよ、見直しにせよ、テスト本番だけがんばってなんとかなるものではありません。
繰り返しになりますが、普段できないことはテストでもできません。
今から意識して取り組みましょう。