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啓新セミナー

[2024年7月1日]

ここが我慢のしどころ

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

7月になりましたね。
気が付けば、2024年も半分終わりました。
元旦に立てた目標は、記憶の片隅にも残っておらず・・・
できもしないような目標は『絵に描いた餅』になってしまいますね。
でも、「定期的にウォーキングをする」「お酒の量を減らす」「共通テストを20年分解く」等の日々のちょっとした努力と工夫でできることは、目標通りできていますので、できそうにない、できることならはやりたくない目標は、最初から立てない方がいいかもしれませんね。


昨日の日曜日は高校生の『定期テスト対策』を行いました。
中間テストに比べ、範囲は広くなっていますし、内容もぐっと難しくなっています。
特に1年生は、やらなければならないことが多すぎて、パニックになっているような感じです。
1年生の今回の数学の範囲は、ほとんどの学校が2次関数(数?)。
2次関数で厄介なのは、『(最大値・最小値の)場合分け』
軸(頂点のx座標)の位置によって、答えが変わる(変えなければいけない)のが、なかなか理解できないようで・・・

例えば次のような問題。
「2次関数y=x2−2ax+a(0≦x≦2)の最小値を求めなさい」

平方完成 y=(x−a)2−a2+a をして、軸が x=a となることまでは理解できたのですが・・・

この場合、軸が定義域(0≦x≦2)の左側にあるか? 中にあるか? 右側にあるか? で答えが変わってくるのです。

軸が定義域の左側、即ち、a<0のときは、最小値はx=0のときで、a となり、
軸が定義域の中、即ち、0≦a≦2のときは、最小値はx=aのときで、−a2+a となり、
軸が定義域の右側、即ち、a>2のときは、最小値はx=2のときで、4−3a となるのです。
(図(グラフ)がないのでわかりづらいと思いますが・・・)

慣れてくると、なんてことないワンパターンな問題なのですが、初めて学習する高校1年生にとっては、理解不能な問題なのです。

考えてみれば、高校生に限らず、このように、動いたり、変化したりする問題が苦手な子は多いですよね。
動いている状況、変化している状況がイメージでないのでしょうね。
動いたり、変化したりする問題は、最終的には、自分で図やグラフがかけるようにならないと、テストで点数は取れませんが、そのとっかかりとして、YouTubeなどの動画を利用するのも手(イメージしやすい)かと思います。

いずれにせよ、「無理!」とあきらめずに、あの手この手を使って克服してほしいですね。
(克服できないと、悲惨な数学人生が待っています・・・)
高校1年生の皆さん、ここが我慢のしどころです。