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啓新セミナー

[2024年9月6日]

「作業」ではない問題演習を!

 こんにちは。金曜日ブログ担当の大谷 詠子です。心配していた台風も、何事もなく終わり一安心ですね。日中の暑さは相変わらずですが、夜になると日によっては寒いぐらいの日もあり、体調管理が難しい毎日です。各中学校ではもうすぐ行われる体育祭の練習が始まっているようで、少し子供たちはお疲れ気味なようです。しっかり寝て、体を整えて過ごしてもらいたいと思います。

 ようやく中学生の定期テストが終わりました。学校によっては既に答案返却も始まりました。夏休みの学習の成果が出ていることを願うばかりです。テストが終わってホッと一息というところですが、何と!次の定期テストまでは2か月しかありません。体育祭、新人戦、音楽祭など、ここから様々な行事が立て込んでくるので、テストが終わったと気を抜かないで、次に向けて気持ちを切り替え、しっかりと準備をしていってもらいたいと思います。

 毎回、テスト対策をしていると気になることがあります。学校や教科によっては、範囲となる部分を3回繰り返す指示が出ることがあるのですが、「ワークを繰り返し解く」ことが、なかなか自分で管理してやりきれない場合には、授業内で一緒に取り組んだり、宿題にして進捗管理をしたりしています。

 授業内でワークに取り組んでいるときは、【問題を解く⇒〇×をつける⇒×直しをする】というサイクルを繰り返しているのですが、自宅で取り組んできたワークをチェックすると、塾でのサイクルではなく、【問題を解く⇒〇×を付ける】だけで終わっていることが多々あります。×直しはされておらず、間違えた問題は答えを写して終了、というやり方です。答えを写すことが全くダメではありません。間違えて答えを写した際に、きちんと教科書を確認しているのであれば良いと思います。ですが、「ワークに文字が書かれている」「ワークが埋まっている」ことありきで取り組んでいる子がとても多く、そういうやり方をしている子は、何回繰り返しても同じ問題を同じ誤った解答をして間違え続けています。

 授業では、必ず間違えた問題は「なぜ×なのか?」を考えるように指導しています。1つ1つ、「なぜ」を大切にしなければ何回繰り返しても意味が無いからです。そして、この面倒くさい「×直し」をいかにきちんと、真摯に取り組むことができるかが得点できるかどうかにかかってきます。

 ワーク等を使った問題演習は、まず、基本を確認する、教科書を読む、教科書のわからない所を確認する、というした準備があってようやく問題に取り組むことが出来るものです。子供たちの中には、教科書をまともに読んでもいないのに、いきなりワークに取り掛かっている子もいます。それでは、何回繰り返してもただ文字を書いているだけで知識にはなっていきません。下準備をしないでワークを取り組んでもそれは単なる「作業」となってしまいます。どれだけ「作業」を繰り返しても「知識」とはなっていきません。

 次のテストまで約2か月、思っているよりもあっという間に次のテストがきてしまいます。「作業」を繰り返すことなく、しっかり下準備をして臨んでもらいたいと思います。