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啓新セミナー

[2024年9月9日]

樹形図

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

毎年、中学生の定期テストが終わると、夏が終わったような感じがします。(私だけかもしれませんが・・・)
朝晩は涼しくなり、日中でもエアコン無しでも過ごせる時間帯が多くなりました。
だいぶ過ごしやすくなりましたね。
もう秋ですね。

もともと『戦国』好きだったのですが、最近は『南北朝』に興味を持ち、「北条時行」や「北畠顕家」などに関する本を読んでいます。
二人とも中学校の教科書にすら出てこないマイナーな人物ですが、あの「足利尊氏」を最後まで苦しめた人物としてとても興味深く読んでいます。
本には、戦場や城などの史跡が紹介されています。
『聖地巡礼』ではないですが、やはり実際に行ってみたくなりますね。


現在、小学6年生が『ならべ方と組み合わせ方』を学習しています。
「ならべ方」と「組み合わせ方」の違いをきちんと理解しなければいけませんが、特に公式というものがあるわけでもなく、高校生と違って複雑な計算があるわけでもないのですが、理解度に差がつく単元です。
理解度に差がつく一番の原因は、『樹形図や表』をきちんとかいて数えているかどうかです。
算数が得意でも『樹形図や表』をかかないで頭の中だけで考えている子はなかなか正解しませんが、算数が不得意でも『樹形図や表』をきちんとかいて、目で見ながら数えている子はすぐに正解するのです。
『ならべ方と組み合わせ方』=『樹形図や表をかく』が基本です。
その基本ができていないと、中学生や高校生になって苦戦します。

ちょうど高校1年生が『順列・組合せ』を学習していますが、『樹形図や表』を書いて考えることが習慣になっていない子は、かなり苦戦しています。
高校生の『順列・組合せ』というと、P(パーミテーション)やC(コンビネーション)の使い方に目が行きがちですが、PやCは計算方法でしかないですので、根本的な理解は『樹形図や表』なのです。
確かに、例えば、サイコロを1個や2個投げるときならば、『樹形図や表』はかけますが、5個も6個も投げるとなると『樹形図や表』をかくのは無理です。
しかし、1個や2個投げたときの『樹形図や表』がきちんとイメージできていれば、5個や6個投げたときも、その延長線上で考えることができるのです。
『順列・組合せ』が得意な子というのは、『樹形図や表』を途中までかいて、「この問題はP(またはC)を使って表すことができるな」という感じで進めることができるのです。
逆に苦手な子というのは、問題文の字面(数字)だけで考えようとしてドツボにはまるのです。
高校数学の基礎はやはり小学算数です。
小学生の授業と高校生の授業を同じ日にやると、つくづく実感します。

小学生に限らず、中学生も高校生も、今週もみっちり基礎固めをしたいと思います。