[2024年9月13日]
こんにちは。金曜日ブログ担当の大谷 詠子です。9月も中旬だというのにこの暑さ、毎日びっくりしますね。昨日には、体育祭が開催された中学校もありましたが、この暑さではかなり大変だったのではないでしょうか?ここまで暑さが長引くと、結構こたえますね。生徒の皆さんも、保護者の皆様も体育祭期間でお疲れになっているかと思いますので、体調管理にお気を付けください。
夏休みが明け、学校再開から約3週間。学校再開直後は少し疲れ気味に見えた小学生さん達も、ようやく慣れてきたのか普段通りの様子となってきました。小学生の国語の授業は、学校の授業がそれほど進んでいないようですので、7月までに学習した内容の復習に力を入れています。
小学生さんの国語では、小学4年生頃からぐっと難しくなってきます。「10歳の壁」はまさにその通りですね。ですから、今までそれほど苦戦せずに進められてきていた子でも、ここにきて一気にペースダウンしてきているのを感じます。
小学4年生頃から、取り扱う文章の語彙数が増え、抽象度が増してくるため、「問題を解く」こと以前の、「文章そのものを意味を理解する」ことが難しくなってきます。また、それに加えて、設問文も難度がUPするので、「何を問われ」「どのように答えるか」「文末を何にするか」など、いくつものことに気を配らなければいけません。
授業の中では、一つ一つの問題演習の×直しを丁寧に取り組んでいます。×があった場合には、いきなり間違えた問題を再トライさせるのではなく、一度、本文を最初から読み直して、意味の分からない言葉やあいまいな言葉をチェックし、意味調べをさせ、再度、本文内容を確認し、ようやく問題の×直しをします。漢字の問題でも、間違えた字を辞書で調べるのは当たり前で、さらに意味や同音異義語や、誤って書いた文字の読み方・意味まで調べさせています。
このようなやり方を子どもたちは全く歓迎していませんし、どの子も面倒だなぁ〜と思いながら取り組んでいるのは明白なのですが、中学生のように定期テストに追われることがない小学生だからこそ、じっくり丁寧に一つ一つの問題に取り組み、さらに、国語の学習方法をじわじわと浸透させていくことが出来ます。
国語の文章読解が出来るかどうかは、語彙力とイメージ力が求められます。国語で得点が取れない子は、そもそも教科書の文章が理解できていないことが多くあります。理解できていない文章の問題なんて解けるわけがありません。また、よく分かっていないからといって、文章内容を大人がかいつまんで説明してしまえば、「自分で文字から状況をイメージする力」が身についていきません。与えられた情報=文章の言葉から、その分全体の意味をイメージすることが出きて、ようやく問題を解くというステージに立てます。
中学生になると、学習教科数が増え、定期テストという締め切りに常に追いかけられての学習となります。だからこそ、時間的余裕のある小学生のうちに、時間と手間のかかる学習のやり方を経験させ、学習方法を習得できるよう指導していきたいと思います。