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啓新セミナー

[2024年9月16日]

ワークは何回やればいい?

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

中学生の定期テストが返却されました。
さすがに「全員得点UP!」とはいきませんでしたが、どの子にも、良かった教科・悪かった教科、良かった単元・悪かった単元があり、そこをきちんと振り返って次回に生かしてほしいですね。

テストが終わるとよく聞かれるのが「学校のワークは何回やればいいの?」ということ。
多くの学校では「3回やれ!」という指示が出ているらしいですが、個人的には『3回』という数字にはあまり意味がないと思っています。
3回やることが目的になってしまって、「ワークを3回やったけど、あまり点数が伸びなかった・・・」という子も出てくるわけで・・・
要は『やり方』ですよね。
そもそもワークは「アウトプット」「確認」「仕上げ」のためにやるものです。
「テスト勉強」=「ワークを繰り返す」みたになっていますが、基礎知識が身に付いていないのにワークをやっても、それは勉強ではなく「ワークを埋める」という作業になってしまいます。
基礎知識が身に付いていなければ、「アウトプット」「確認」「仕上げ」をするものがありませんからね。
ワークに取り掛かる前に、教科書の音読、授業ノートの見直し、英単語・漢字・計算練習、・・・ こういった基礎的なことがきちんとできてからワークに取り掛かるべきなのです。
「そんなことしたらワークを3回やる時間がない」という子も出てくると思うのですが、それは本末転倒です。

以上のように基礎知識が身に付いた上で、実際にワークの問題を解くのですが、そのやり方としましては、
1.教科書や要点等を見ないで解く。
2.○付けをし、間違えた問題を解説や教科書等で確認する。
3.解き直す必要がある問題に✓(チェック)を入れる。
  (解けた問題でも、解き直す必要があると思ったら✓(チェック)を入れましょう)
 4.後日、✓(チェック)が入った問題のみを解き直し、大丈夫ならば✓(チェック)を消し、さらに解き直す必要があるならば✓(チェック)を入れる。
 5.以下、✓(チェック)がなくなるまで4を繰り返す。

○付けをして、間違えた問題を赤ペンで正解を書き写して、それでわかった気になるのは問題外ですが、3のような『解き直す必要がある問題に✓(チェック)を入れる』をやっている人は少ないのではないでしょうか?
 自力でできた→◎、教科書を見ながらできた→○、できたけど自信がない→△、できなかった→×
等のチェックの仕方もありますが、チェックが多いと判断するのがいちいちめんどくさいですので、単純に「解き直す必要があるか、ないか」だけでいいかと思います。

繰り返しになりますが、ワークを埋めることが目的ではありません。
ワーク問題を理解する、定着することが目的なのです。
上記のような勉強をしていると、✓(チェック)が3つも4つも入った問題が出てくるはずです。
こういう問題は『わからない』問題ですので、これは自力で解決できませんので、必ず質問をして解決しましょう。
ワークの問題に関して『質問がない』という人は、ワークを解くことが、『埋めるという作業』になっている可能性がありますので、自分の勉強方法を見直してみてください。