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啓新セミナー

[2024年10月4日]

授業への心構えとは

 こんにちは。金曜日ブログ担当の大谷 詠子です。10月に入り、カレンダーも残り少なくなってきました。年々、1年が過ぎるのが早くなってきているように感じるのはお年のせいでしょうね。

 先日、数か月ぶりに幼稚園時代のママ友とランチをしたのですが、以前と変わり、話題は専ら、最近の健康状態やどこの病院が良いか、親の今後の心配など、すっかりTHEおばさんのものばかりです。たっぷり、3時間ほど話した中で、子どもの会話はほんのわずか、締めの一言は、「お互い年とったね〜」でした。かれこれ10年ほどのお付き合いとなりますが、時の流れを感じるひと時でした。がっつり話して良いリフレッシュが出来、良かったです。

 中学生の期末テストの順位が出始めました。定期テストでは、平均点が毎回かなり前後するため、得点(素点)だけでは、その結果が良かったのか悪かったのかの判断が難しいため、順位が学力が向上しているかどうかの判断基準の一つとなります。得点が下がっていても順位が上がっていれば、学力は上がっていると見ることが出来ます。

 今回のテスト結果で、得点は前回と全く同じでしたが、大きく順位を伸ばし、過去一番の順位となった生徒さんがいます。「夏期講習頑張ってきて良かった〜。」と、とても喜んでいました。夏期講習に頑張ってきていたことは確かですが、その子は、小テストでは毎回ほぼ満点合格、宿題も時には雑なやり方をしていることもありましたが、忘れることはなく、何よりも、教科書、ワーク、辞書などの教材は絶対に忘れてきませんでした。

 宿題をきちんとしたり、小テストを頑張ることは勿論なのですが、勉強道具を忘れてこないということは、とても重要です。塾に来る前に、きちんとカバンの中身を確認してきている証拠です。つまり、塾に来て、「さあ、勉強しよう」ではなく、塾に来る前の段階で、「塾に行くぞ!」という気持ちを持ってきているということです。

 今来ている生徒だけでなく、今まで来ていた生徒でも学力を確実に伸ばしていく子の殆どが同じです。どんな子でも、「塾楽しみ!」と思って来てくれるのが理想ではありますが、まずそんな子はいません。「今日は家でダラダラしていたいな」とか、「もっとゲームしたかった」など、毎回ではなくても、「面倒だな」と思ってくる子は多いかと思います。しかし、そんな気持であったとしても、きちんと準備をして塾まで足を運ぶということが出来ているかどうかは、学力向上には大きな影響を及ぼします。

 反対に、毎回のように何かしらの教材を忘れてくる、最悪なパターンとしては宿題を持ってこないどころかやってこない、小テストの勉強をしてこないなどでは、どれだけ塾に通っても効果はあまり出ません。塾は「通うことに意義あり」ではなく、どんな気持ち、姿勢で通うかに意義があります。

 塾という場所は、行く行かないを選ぶことも、どこの塾に行くかを選ぶこともできる場所です。「選んで行く」ということを決めた以上は、学習に対する覚悟を持って通って来てほしいというのが私の思いです。塾生さんたちも、保護者の方たちもご存じの通り、私は結構厳しいことを言います。なので、私の授業の日はどの子も、ドキドキしながらくる子が多いのではないでしょうか。ですが、私自身も子どもたちから預かった大切な時間を学力向上に繋げられるよう、覚悟を持って指導しています。

 だからこそ、学習者である子どもたちにも、覚悟を持って授業には臨んでほしと思っています。授業というのは、そんな教える側と教えられる側の覚悟をぶつかり合わせる時間であると思って、ぜひ塾に通って来てもらいたいと思います。