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啓新セミナー

[2024年10月18日]

テスト対策だけで終わらない学習

 こんにちは。金曜日ブログ担当の大谷 詠子です。10月の半ばを過ぎたとは思えないような温かさというより暑さ、驚く天候の毎日ですね。昨晩はスーパームーンでしたが、ご覧になられましたか?私は授業終わりに子どもたちを送り出したときに、塾生さん達と一緒に少しだけお月見をしました。これだけ日中が暑いのですが、昨晩遅くに白鳥の鳴き声を聞きました。変なお天気ではありますが、着実に冬に向かっているのですね。季節の変わり目ですので、体に気を付けて過ごしたいものです。

 後期が始まりました。英語の学習ではどの学年も、扱う文章が長くなり、文法事項を正確に理解していることだけでなく、英文を正確に解釈する力も求められるようになってきました。授業では、文法事項を学習した後、教科書の本文を和訳させています。この教科書本文訳が正確にできるかどうかは、英文構造の理解と単語力が求められます。また、単語には複数の意味があるため、前後の文脈から合致する意味を取捨選択する力も必要です。

 英語の文章は基本的には「前から」読み解いていく必要があります。きちんと英文構造が理解でいていないと、与えられた単語を適当につなぎ合わせ「創作和訳」をしてしまいます。「創作和訳」をしてしまうと、ざっくりとは合っていても、少しずつ話の筋が変わってしまうことが多々あります。それでも中学生時は、それほど英文構造が複雑ではないので許容範囲の訳にはなるのですが、その勉強を続けてしまうと、高校英語になった時に困ってしまいます。

 英文和訳は時間もかかり、根気も必要なのですが、英語の学習は高校でも続くことを考えると、中学時代に「何となくこんな意味」ではなく、正確に英文解釈をする基礎力を培っておくことは必須となってきます。正直、テストが近づいてくると、英文和訳に時間がかかりすぎると、テスト範囲の学習が十分に終わらないことも出てくるため、割愛してしまいたくなるのですが、目の前のテストも大切ですが、その後の学習も大切です。じりじりとした思いを抱えながら、目の前とその後、両方をにらんだ学習をきっちり仕上げていきたいと思います。

 いよいよ日曜日からは後期中間テストに向けてテスト対策特別授業が始まります。少しずつテスト範囲表も出始めています。ですが、まだテストに向けた勉強を始めていないようで、どの教科のワークも手つかずな子が多いようです。後期の中間テストは何かと学校行事や部活動の行事が多くあるため、準備不足で得点を落とす子が多くいます。まだまだ先の事と思っていると、あっという間にテストがきてしまいます。少なくともテスト1週間前までには、範囲となるワークを一通り終え、直前には間違えた問題を繰り返すことが出来るよう、学習計画をしっかり立て、すぐにでも取り掛かってもらいたいと思います。