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啓新セミナー

[2024年11月29日]

高校生のテスト勉強では…

 こんにちは。金曜日ブログ担当の大谷 詠子です。早いもので11月も明日で終わり、とうとう師走に突入ですね。今週から個人面談が始まり、来月下旬からは冬期講習ということで、私たちもまさに「師走」という感じです。ここから大学・高校入試へのラストスパートとなるので、3月までは走りっぱなしとなりますが、体調を崩さず元気に走りぬきたいと思います。

 先週末から高校生のテスト対策が始まりました。中学生と違い、高校生のテストは範囲がとにかく広い!しかも中身が濃いというより濃すぎる‼ということで、子どもたちは四苦八苦している様子です。テスト後に来る生徒はどの子も疲れ切っている様子。だから、前々から準備しようねと言ったのに…と。

 今回の高校1年生の英語ではどの学校も不定詞・動名詞が範囲となっています。この準動詞は、中学時の基本的な内容が理解できていることが必須です。ですが、中学時の学習が、「不定詞=〜すること・〜するための・〜するために」と、意味だけを追うような学習で終わっていると高校での学習はまさに地獄のようなものです。
 
 基本的に不定詞・動名詞をきちんと理解するためには、「品詞」の基本的な用法がきちんと理解できていることが前提となってきます。そして、英語での品詞の理解は国文法の品詞の理解が前提です。毎度のことではありますが、国語の文法力は、国語だけでなく英語でも必須条件。国語の学習は本当に大切ですね。

 また、高校英語の教科書の文章は、最近話題になっている事象や人物、日本の伝統文化に関する事柄などがテーマとなっています。ですから、多少文法が弱くても、そうした様々な事柄についての知識があると読み進めることが出来るのですが、そうでないと、手も足も出なくなってしまいます。加えて中学よりも文章量が多いので、そうした知識の差による学習への影響はかなり大きいといえます。

 さらに、古典の学習においても、それぞれの作品の時代背景を含めた歴史的な知識の有無がかなりものを言います。古文においては、その作品が成立した頃の政治的・社会的な背景、漢文であればそうしたものに加えて、漢字そのものも持つ意味などを知っておくと、かなり学習がスムーズに進みます。

 英語でも古典でも、それぞれの教科の文法的や単語などを学習することは勿論ですが、様々な社会的な事象や歴史の流れなど、教科の枠を超えた学習を求められるのが高校の学習です。学年が上がるにつれて読書量が減るとよく言われますが、ぜひ高校生にはスマホの世界だけでなく、様々な事柄に触れるべく多くの書物に触れてもらいたいと思います。

 大学入試は高校入試と違い、早い学校だと10月頃から始まります。そう考えると、高校1年生さんでも、既に大学入試まで2年を切っています。目の前のテストに追われるのではなく、先々を見据え、日々の学習をもっと頑張ってもらいたいと思います。