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啓新セミナー

[2025年2月24日]

途中式の正確さ

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

毎日毎日、ほんとうに寒いですね。
雪が降らない(積もらない)だけマシですが、この寒さは耐えられませんね。
(と言いながら、夜な夜な『雪中キャンプ』のYouTubeを見て憧れているのですが・・・)

今日は祝日。
朝早くから中3生対象の『高校入試直前対策講座』を行います。
中3生にとって塾での勉強はあと1週間です。
体調管理に気を付けつつ、内容の濃いものしたいですね。


先週は高校生の定期テスト対策を行いました。
何回説明しても、なかなかできるようにならない子がちらほら。
原因の1つとして『途中式の正確さ』が挙げられると思います。

先日も、模範解答と自分でかいた途中式を見比べて、「この答えはm>2じゃないんですか?」ということを聞いてきた子がいました。
それは次のような判別式を使った問題だったのですが・・・

(判別式Dを計算したら D=−2m+4 となって)これが異なる2つの実数解をもつときのmの条件を求めなさい。

その子のノートには、D=−2m+4
          D=m−2
          m−2>0
            m>2
とかいてあったのです。
間違いがおわかりでしょうか?
1行目から2行目で「−2」で割っているのですが、これがダメなのです。
D=−2m+4 は文字の関係を表しただけの式ですので、勝手に「−2」で割ってはいけないのです。
正解は次のようになります。
 D=−2m+4>0
   −2m>−4
    m<2

その子は、中1で習う『文字式』と『等式(不等式)』の違いがわかってなかったのです。

他にも、2次方程式の問題で、方程式に「=0」を付けずに、
(x−2)(x+4) 
x=2,−4 
とかいて○にしていました。

(x−2)(x+4)=0 
x=2,−4 
とかくのが正しいかき方です。

ちょっとしたことかもしれませんが、これが後々大きな落とし穴になるのです。

何も勉強していないのはお話になりませんが、勉強してもわからない、点数が上がらないのには、必ず原因があります。
自分がかいた途中式が正確なのかを見直すだけでも全然違います。
途中式をめんどくさがらずに丁寧に、正確にかきましょう。