パソコン版を見る

啓新セミナー

[2025年3月7日]

公立高校入試の分析

 こんにちは。金曜日ブログ担当の大谷 詠子です。先週末から打って変わって冬へ逆戻りの今週ですね。水曜日には公立高校入試がありましたが、あいにくの空模様のうえ、寒い一日でしたね。子どもたちには寒さ対策などについても話しておいたのですが、力を出し切ってきてくれたことを願っています。入試当日は、主人と2人でで白山神社と菅原神社に合格祈願に行ってきました。子どもたちの頑張りが花開くことを楽しみにしたいと思います。

 入試問題の分析をしました。今年は国語で初めて漢文が出題されたり、例年とは違うジャンルの古文が出題されたりと、大きな問題構成の変化はないものの、細かいところでの変化が随所に見られました。また、英語も同様で、問題構成は同様でしたが、英問英答の問題数が減ったり、例年出題されている語形変化の問題が無くなっていたりと小さな変化がありました。

 全体としては、国語の古文・論説文ともにやや易しい出題だったと思われます。その反面、英語では対話文の語数がいつもより多く、一つ一つの情報を丁寧に読み取り分析して答えるという問題内容でしたので、単純に「英語が読める」だけでは解答しにくいような問題がいくつかありました。いずれの教科も、やや大学入試共通テストの影響を受けているのかな?と思われるような問題がいくつかあり、次年度以降もこのような小さな変化があるのではないかと思いました。

 取り急ぎ、お便りに英語と国語について掲載するため、この2教科の分析をしたので、残りの3教科はまだ詳しく見ていないのですが、どの教科においても、日本語の文章を読み取ることが出来るのが大前提となっているようですね。英語でも【2】では、資料に関する説明が英語のテストの割に、長い問題文となっていましたし、国語の古文でも、3つの文章の融合問題となっていました。国語の文章読解力がとても重要だということを改めて感じさせられました。

 また、英語の長文問題では、国際協力に関する話題が問題となっていました。ストリートチルドレン、世界全体の環境問題、ユニセフの活動など、よく新聞でも取り上げられるような事柄がテーマとなることは最近の入試の傾向ですので、ただ英語の学習をするだけでなく、様々な国際的な社会問題に関する知識を普段から新聞などを読んで知っておく必要もあります。大学入試を含め、高校入試も一昔前の内容とは大きく変わってきていますね。

 毎年、高校入試を分析すると、中学3年生になってからシャカリキになって入試への勉強を始めても間に合わなくなってきていることを感じます。やはり、高校入試は小学1年生からの9年間の総まとめであると言えると思います。特に、国語の文章読解は小学6年生まででその力がある程度固まってきてしまいます。中3だけでなく、どの学年においても、いずれ来る高校入試を意識した学習を早め早めに取り掛かることは進路を大きく左右するのだと思いました。

 英語と国語の詳しい分析は今月号のお便りでその詳細をお伝えしたいと思います。ぜひ、中学生さんだけでなく、小学生さんにも参考にしてもらいたいと思います。