[2025年6月9日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
中学生の定期テストの結果が出始めています。
初めての定期テストに臨んだ1年生は、100点が当たり前だった小学校と違って、思うような点数が取れなくて、ショックを受けている子も多いですね。
小学校と違い、理解度、進捗状況、学習量などを自分で把握・管理ができなかったのが原因ではないでしょうか。
(小学校のように、テスト直前の『練習』もありませんし・・・)
今回の結果をよく振り返って、次回につなげてほしいですね。
今回の3年生の数学は、どの学校も『展開・因数分解』が中心でしたが、できていない子が多かったですね。
「計算ぐらいは・・・」と思うのですが、その計算が難しくなっているのです。
難しくなったらその分、練習(勉強)すればいいのですが・・・
今回計算で点数を落としている子に共通するのが、「(作業が)遅い」ということ。
1・2年生のときの計算はそれほど難しくなったので、多少遅くても特に問題なかった(やり切れた)のですが、展開・因数分解のような難しい計算になると、ある程度のスピードのない子は、未消化のままテストを迎えることになってしまうのです。
それに普段ゆっくり解いている子がテスト(制限時間がある)だからと言って急いで解いても、つまらないミス(約分のし忘れ、+−の符号間違い等)をしてしまうだけのです。
難しいから理解するのに時間がかかる。
難しいから習得するのに時間がかかる。
難しいから忘れるのも速い。
計算問題の得点というのは、テストまでに100問解いた子よりも200問解いた子の方がいいですし、200問解いた子よりも500問解いた子の方がいいのです。
今まで100問しか解いていない子が500問解くには、単純に5倍の時間が必要になります。
数学の他の単元もありますし、他の教科の勉強もありますので、計算問題だけに5倍の時間を使うなんて物理的に無理ですよね。
そこで必要になるのが『スピード』なのです。
さすがに5倍にスピードにするのは無理かもしれませんが、1.5〜2倍くらいなら、意識と努力でなんとかなると思うのです。
『スピード』は数学に限ったことではありません。
3年生なるとどの教科も難しくなってきますので、勉強量を増やす必要があります。
限られた勉強時間を有効に使うためにも『スピード』を意識して勉強してみてください。