[2025年6月16日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
今回も中学生の中間テストの結果についてです。
意外?にも理科社会で苦戦する子が多かったですね。
中1の社会は、都道府県や県庁所在地に関する問題が多かったのですが、全問正解した子がほとんどいませんでした。
理由を聞くと、
「ワークの載っていない都道府県や県庁所在地が出たから・・・」
とのこと。
ワークに載っていた都道府県や県庁所在地は覚えたけれど、それ以外は覚えなかったようなのです。
また、理科のテストでも、教科書の『補充資料』のページの内容がそのまま出題されていたのに、全問正解した子がほとんどいませんでした。
こちらも理由を聞くと、
「ワークをやるだけで精一杯だったから・・・」
とのこと。
勉強の基本は『教科書』です。
教科書の内容を理解せずにワークだけをやっても、ざるで水をすくうようなもの。
教科書内容の理解(=インプット)とワーク(=アウトプット)のセットで学習することで力がつくのです。
理科社会の学習方法は・・・
? 教科書の音読
→ 読めない字があれば、読み方を調べて、意味も調べる。読めない字は覚えることができないですし、そもそも意味がわからない。
? 白地図、年表、図表等をかいて、教科書内容を整理する(全体を把握する)
→文字(文章)だけで覚えようとしてもイメージが湧かずに覚えられない。
? (?と?ができて初めて)ワークにチャレンジする
→?と?をやらずにいきなりワークを解き始めると、当然わからないので、教科書を見ながらワークを埋めて、間違えた問題は赤ペンで正解を書き込むだけの勉強(これは勉強ではなく作業です)になってしまう。
「理科社会=丸暗記」では通用しません。理科なら「用語+図表」、地理なら「用語+地図(場所)」、歴史なら「用語+年表(流れ)」をセットで覚え、しかも、用語は、意味を人に説明できるくらいに調べ上げなければ点数にならないのです。
理科社会に限らず、どの教科もベースは教科書です。
教科書を毎日持ち運ぶのはたいへんかと思いますが、いつも手が届くところに置いて、ちょっとした時間に、読むようにするとよいでしょう。