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啓新セミナー

[2025年6月27日]

中学と高校のテスト勉強の違い

 こんにちは。金曜日ブログ担当の大谷 詠子です。今日はぐぐっと涼しく、少し前までの暑さとは打って変わってのお天気ですね。気温の変動が激しく、体調管理が難しい毎日のせいか、鼻をぐずぐずさせて来る子供たちが増えています。湿度が高くなり、昼夜の寒暖差もある時季のせいでしょうか。梅雨時期は体がすっきりしないことが多いので、いつも以上に体に気を付けて過ごしたいものですね。

 先週末と今週末は高校生のテスト対策特別授業を行っています。やはり中学と違い、教科数が多く範囲も広いので、どの高校の生徒さんも四苦八苦しています。その中でもやはり高校1年生さん達は、中学までのテスト勉強と大きく違うため悪戦苦闘しています。

 中学のテスト対策では、2週間前に範囲表が出され、指定されたワークやプリントを繰り返し取り組むことで、ある程度の得点がとれていましたが、高校になるとそうはいきません。全ての教科においてワークが配布されていないものもありますし、指定されたワークの問題がそのまま出題されることも殆どありません。ですから、ワークや授業内でのプリント類をひたすら繰り返して高得点を狙うのは難しくなります。

 高校での英語・古典のテストにおいてある程度の得点を取るためには、予習は欠かせないものです。学校の先生から予習の指示があってもなくても、自分で予習ノートを作り、ECであれば本文を全訳、EXであれば、教科書と文法書を読み、問題を解いておくことです。また、古典においても古文なら品詞分解と現代語訳を、漢文であれば書き下し文、現代語訳をしておくことです。どちらの教科においてもわからない言葉があれば、意味調べをして予習ノートにメモをすることまでが必要です。 予習で全てのことを理解する必要はなく、授業を受ける段階で「理解できていることとそうでないこと」を明確化しておくことが大事なのです。

 予習というのは各単元の基礎基本を理解するためのものです。その土台部分がしっかり構築されていれば、ワークやプリントでは問われていない部分を尋ねられても対応していくことが出来ます。特に英語では、学校にもよりますが、ワークやプリントと全く違う問題が出題されることが多々あるので、土台の完成度によって得点が大きく左右されることとなります。

 高校生の学習は、細かいところまでいちいち指示されることは多くなく、理解を深めるためにどうすればいいか?は多くが生徒本人に委ねられます。だからこそ、ワークやプリントを繰り返して「覚えて何とかする」ではなく、「きちんと理解したうえで問題演習する」ことが求められます。恐らく、これが中学までの学習との大きな違いと言えるでしょう。

 現高校生だけでなく、中学生さんもいずれ高校生になったらそういう勉強をしていかなければいけません。だからこそ、「取りあえず目の前のワークを埋めればよい」という勉強ではなく、「理解して解けるようにするために何をするか?」を大事にしてもらいたいと思います。