[2025年7月4日]
こんにちは。金曜日ブログ担当の大谷 詠子です。西日本は異例の早さでの梅雨明けとなったようですが、新潟もそろそろ梅雨明けを期待していいのでしょうか?ジメジメしたお天気は嫌ですが、梅雨にはそれなりの雨が降らないと農作物などには心配ですね。
今週は本当に暑く、体にこたえる毎日でした。梅雨らしい雨も降らずこのまま夏本番ってことになったら耐えられる気がしません。まだまだ本格的な暑さに体がなじんでいないので、熱中症対策をしっかりしたいと思います。
今週から中学生の個人面談が始まりました。中学生は定期テストを受け、今後の学習方針や、中3生は進路に関するお話をさせて頂いております。色々とご家庭での取り組み状況や保護者の方々の悩みなどをお聞かせいただいていますが、多くのご家庭でゲームやYou Tubeとの付き合い方に悩んでいらっしゃいます。デジタルネイティブである今の子供たちにとってスマホやタブレットなどは生活の一部となっていることをひしひしと感じます。
先日NHKのニュースで教育現場でのデジタルツールとの付き合い方に関する報道を目にしました。小学校入学と同時にiPadでの学習機会が多く文章を書くのではなく入力することが増えたせいか、高学年になっても平仮名ばかりの文章を書く、文字を書く機会が減り文字を丁寧に書けない子どもが増えているなどの問題点が挙げられていました。
確かに、息子も小学校の半ばからは漢字ドリルや計算ドリルは無くなり、読書もiPad、作文もiPadと学習におけるiPad利用比率はコロナ禍以降非常に高くなりました。毎年の年度末に文集用の作文がありましたが、最後の方はiPadに入力して提出していた覚えがあります。
昭和世代でアナログ人間であるせいか、どうしてもデジタル端末を使用した学習に疑問を感じてしまう私は、宿題がほぼiPadで完結する息子の学習にイライラしつつも、これも時代の流れなのかと半ばあきらめに近い境地で見ていましたが、学校の先生方の苦悩を目にすると、GIGAスクール構想というのは何だろうと首をひねってしまいます。デジタル学習先進国の北欧では既にデジタルツールをを多用した学習から紙ベースの教材に戻すという動きをしているぐらいです。
今行っている個人面談でも多くの保護者の方から、You Tubeで勉強しているが良いのか?と相談を受けます。確かに、最近は教育系のYou Tubeも多くあり、秀逸なものもあります。また、私たちの塾でも解説動画を使用して指導もしています。しかし、同じデジタルツールを使った学習でも子どもたちが自分で選んだ動画を見て学習するのと、塾で動画を使用して学習するのでは、同じ動画を利用した学習であっても、似て非なるものです。
特に小中学生のような、まだまだ情報を取捨選択する力が弱い子どもたちが良い動画とそうでない動画を見分けることは難しく、さらに、動画を見て終わりでは学習効果は期待できません。個人的には、そのような家庭学習はお勧めできないというのが本音です。
デジタルかアナログか、二者択一出来ることではありませんが、基本的には「学問に王道なし」という言葉の通り、「簡単・便利に・すぐ出来る」という勉強は無いと思います。着実に学力を伸ばしていくには、日々のコツコツとした積み重ねが必須であると思っています。