[2025年9月15日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
夕方授業をしていると、虫の声が聞こえるようになりましたね。
朝晩は涼しくなり、日中でもエアコン無しでも過ごせる時間帯が多くなりました。
気が付けば、朝は5時を過ぎてもまだ暗いですし、夕方6時を過ぎると真っ暗になっていますね。
やはり秋なんですね。
中学生の定期テストの返却が始まりました。
まだ全員分そろったわけではないのですが、どの子にも、良かった教科・悪かった教科、良かった単元・悪かった単元がありますので、そこをきちんと振り返って次回に生かしてほしいですね。
テストが終わるとよく聞かれるのが「学校のワークは何回やればいいの?」ということ。
学校のワークを3回やってもあまりいい結果が出ない子もいれば、1回やっただけで高得点を取る子もいます。
多くの学校では「3回やれ!」という指示が出ているようですが、個人的には『3回』という数字にはあまり意味はないと思っています。
要は『やり方』ですよね。
そもそもワークは「学習の仕上げ」のためにやるものです。
基礎基本が身に付いていないのにワークをやっても、それは勉強ではなく「ワークを埋めるという作業」になってしまいます。
基礎基本が身に付いていなければ、仕上げるものがありませんからね。
ワークに取り掛かる前に、教科書の音読、授業ノートの見直し、英単語・漢字・計算練習、・・・ こういった基礎的なことがきちんとできてからワークに取り掛かるべきなのです。
「そんなことをしていたらワークを3回やる時間がない」という子も出てくると思うのですが、それは本末転倒です。
以上のように基礎基本が身に付いた上で、実際にワークの問題を解くのですが、そのやり方としましては、
1.テスト形式で教科書や要点等を見ないで解く。
2.○付けをし、間違えた問題を解説や教科書等で確認する。(わからなければ質問する)
3.解き直す必要がある問題に✓(チェック)を入れる。
(解けた問題でも、解き直す必要があると思ったら✓(チェック)を入れましょう)
4.後日、✓(チェック)が入った問題のみを解き直し、大丈夫ならば✓(チェック)を消し、さらに解き直す必要があるならば✓(チェック)を入れる。
5.以下、✓(チェック)がなくなるまで4を繰り返す。
○付けをして、間違えた問題を赤ペンで正解を書き写して、それでわかった気になるのは問題外ですが、3のような『解き直す必要がある問題に✓(チェック)を入れる』をやっている人は少ないのではないでしょうか?
自力でできた→◎、教科書を見ながらできた→○、できたけど自信がない(勘でできた)→△、できなかった→×
等のチェックの仕方もありますが、チェックが多いと判断するのがいちいちめんどくさいですので、単純に「解き直す必要があるか、ないか」だけでいいかと思います。
繰り返しになりますが、ワークを埋めることが目的ではありません。
ワークの問題を理解し、定着し、自力で解けるようになることが目的なのです。
また、上記のような勉強をしていると、いつまでたっても✓(チェック)が消えない問題が出てくるはずです。
こういう問題は『わからない』問題ですので、これは自力で解決できませんので、必ず質問をして解決しましょう。
ワークの問題に関して『質問がない』という人は、ワークを解くことが、『埋めるという作業』になっている可能性があります。
自分の勉強方法を見直してみてください。