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啓新セミナー

[2025年9月29日]

いちいちいろいろ書く

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

昨日の日曜日は、オイシックス(野球)の試合を観にエコスタへ行ってきました。
今シーズンの最終戦とあって、たくさんの人が観戦していました。
真夏の酷暑の時季ではないですので、すごく快適に観戦することができました。
(手元にビールがないのが残念でしたが・・・)
試合は負けてしまいましたが、随所にチャンスがあって、最後まで楽しむことができました。
試合後にはセレモニーがあって、エコスタの球場内で選手と握手ができたり、サインもらったりすることができて、とても楽しい1日でした。
選手の皆様、関係者の皆様、1年間お疲れさまでした。
昨年の下川投手(ヤクルト)のように、ドラフトにかかる選手がいるといいですね。

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現在、中学3年生が『2次方程式の利用(文章題)』を学習しています。
2次方程式に限らず、1次方程式(中1)、連立方程式(中2)の利用(文章題)を苦手とする子は多いですよね。
その原因は、「いちいちいろいろ書かなければいけないところ」ではないでしょうか。

文章題の解き方の大まかな流れとしましては、
・まずは求めたいものをx(1次方程式・2次方程式)、x、y(連立方程式)として方程式を作る。
・方程式を解いて解を求める。
・その解が問題に適するかどうか確かめる。
・問題に合うように単位を付けて答えを書く。
です。

例えば次のような1次方程式の問題。
「1個120円のりんごと1個100円みかんを合わせて10個買って980円払いました。それぞれ何個買いましたか?」
正しい書き方(解き方)は
 りんごをx個買ったとする
 120x+100(10−x)=980
 (計算は省略します)
 x=4
 x=4は問題に適している
 よって りんご4個、みかん5個
となります。

これをめんどくさがり屋は、次のように何をxにするのかもかかずにいきなり式を作って解いて答えを出します。
  120x+100(10−x)=980
 (計算は省略します)
 x=4
 よって りんご4個、みかん5個

まあ、正直、1次方程式や連立方程式の文章題なら、何をxにするかを書かなくても、解が合っているかどうか確かめなくても答えは出てしまいます。
(この書き方ではテストで減点されますので気を付けましょう)

でもこれが2次方程式の文章題になると・・・
「連続する2つの整数があり、その積から3をひくと17になる。もとの2つの整数を求めなさい。」
何をxにするかを書かずに式を作ると
 x(x+1)−3=17
  (計算は省略します)
 x=−5、4
 答え −5と4

と書いて×をもらうのです。
どこが悪いかおわかりでしょうか?

この式ですと、xは連続する2つの整数のうちの小さい方の整数です。
ということは、出てきた解(x=−5、4)はどちらも小さい方の整数なのです。
(小さい方が−5、大きい方が4ではないのです)

正しい答えは、小さい方の整数が−5のときは大きい方の整数は−4、小さい方の整数が4のときは大きい方の整数は5 となるのです。

更に言えば、「連続する2つの整数があり、・・・」が「「連続する2つの自然数があり、・・・」になると、「x=−5はこの問題に適さない」ということになるのです。

普段、いちいちいろいろ書くことをめんどくさがる子は、ここに来ると、「わからん、わからん」の連発で、パニックです。

こういうことにならないためにも、途中式も含めて、いちいちいろいろ書くことを習慣にしましょう。