[2011年8月5日]
『回定にすむ魚』・・・なんのこっちゃ??
小学生の書き取りテストの解答です。問題は「カイテイにすむ魚」です。「カイテイ」という言葉が何の意味なのかがわからないため、頭に浮かぶ「カイ」と「テイ」という文字を書いたんですね。語彙力の問題もありますが、問題文が最後まで読めていないということが大問題です。「魚」という言葉から「海」は連想できそうなのに・・・。
実際、「魚という言葉に注目しよう!」と声をかけたら「海」という文字がでてくるんです。
最近は小学生も中学生も問題文を最後まで読まない生徒が多くなってきています。「読まない」のか「読めないのか」・・・あやしいです。書かれている文をきちんとじっくり読む習慣がついていないんです。
だから、ある程度のところまで読んで、途中からは自分流の解釈へと走ってしまい、結局問題が解けない。解けなかったから単純に『この単元は苦手・・・』と思い込んでしまう。悪循環ですね。
一つ一つの文章をしっかり、じっくり読む習慣を小学生のうちに身につけられるかはその後の学習に大きな影響を及ぼします!せっかくの夏休み。じっくり文章を読む習慣をつける最高のチャンスです。普段の生活の時にするのはなかなか難しい「じっくり読み」に挑戦する夏を過ごしてみませんか?
≪じっくり読みのポイント☝≫
?本選びが重要!語彙力と興味を広げる本を選びましょう☝
―昔からある物語や伝記がおススメです!!現代とは違う生活様式のお話を読むことにより、知識・興味の幅が広がります。現代もののお話よりイメージ能力UPにもつながります。
?辞書を片手に!自分で調べる癖をつけさせましょう☝注!!!電子辞書を使わせないように(ー_ー)!!
―最近の小学生さんは辞書がひける子とそうでない子の差が大きいんです!高学年になっても1ページ目から順にページをめくっていく子どもも少なくありません。辞書をひかせることで語彙力の向上や、興味を広げることにもつながります。
?内容の確認を!いつ・どこで・だれが??を聞いてみましょう☝
―保護者の方も同じ本を読み、お子さんとの本の内容について、いろいろお話をしてみてください。「どの登場人物がよかった?」「どの場面がよかった?」のように。同じ本を読むのが無理な場合は、「本の内容を教えて!!」とお子さんにお願いしてみてくださいどれぐらいその本のお話ができるかで、どれぐらいきちんと読めているかがわかります。本をただ読ませるだけではダメです!!ぜひ、お話しをする時間をつくってください。
【☆おススメ☆】
元立命館小学校校長の深谷圭助氏が辞書引きに関する本を何冊も出版されています。保護者様用のDVDがついているものや、辞書引きドリルなんかもあります。お子さんが楽しく積極的に辞書引きができるように、そういった書籍を活用されることをおススメしますよ(*^_^*)