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啓新セミナー

[2011年8月8日]

どちらかというとつまらない

こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

夏期講習が始まり、2週間が経ちました。
このところ暑い日が続いていますが、子どもたちは毎日元気にやってきます。うれしい限りです。

中学2年生の数学は、前期期末テストに向けて「連立方程式」をやっています。

ある生徒は、最初、連立方程式の計算問題を1問解くのに10分かかり、それを間違えて直すのにさらに10分かかり、1日に3問しか解けない日々が続いていました。それが今では、解くスピードはまだまだ遅いのですが、間違えがなくなり、毎回ほぼ100%正解できるようになりました。

何か特別なことをしたわけではないのですが、間違え直しの際に、私の方で間違いを指摘しないで、「どこで間違えたの?」と、自分で見つけさせました。

そういうことを繰り返していると、○付けの前に自分で解いた問題を見直すようになったのです。見直しをしてから○付けをするので、当然正解率は上がります。

見直しをするということは、一見簡単で当たり前のことのように思われますが、実際に見直しをする習慣が身に付いている中学生は少ないと思います。

先日その生徒のお母さんとお話しをした際に、「先生のおかげで、できるようになったと喜んでいます。毎日塾に行くのを楽しみにしています。」とおっしゃっていました。私はほとんど何もしていないので、すべて本人の努力の成果だと思うのですが、解けるようになると勉強がおもしろいということをわかっていただけて、とてもうれしく思います。ただ、我々の役目は結果を出すことです。子どもが喜んでいるからOKではなく、しっかり成果に結び付けたいと思います。

勉強がおもしろいということは、授業が楽しいとか、先生がおもしろいということではなく、自分の力で解けるということであると思います。授業が楽しい・先生がおもしろい=成績が上がる というわけではないのです。(かといって、無表情でつまらない先生でいいというわけではないですが・・・) 

啓新セミナーの授業は、どちらかというとつまらない授業です。黙々と問題を解いて、間違えたら解説を聞いて納得して、再び問題を解く。楽しい授業をしてくれることを期待しているお子様には耐えられない授業であると思いますが、達成感はあります! 授業中は、笑い声はありませんが、「あーできた!」という声が自然に出てくるような塾です。

夏休みも中盤です。アラフォーには、ちょっと腰のあたりに疲れが出てくる時期ですが、子どもたちの「あーできた!」を楽しみにがんばっていこうと思います。