[2011年9月12日]
こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
ここ数日は秋らしいさわやかな日が続いていましたが、昨日、今日は暑くてたまらず、クーラーのリモコンに手を伸ばしてしまいました。この暑さはもう勘弁してほしいものです。
先週は、私立中学の入試説明会に参加してきました。中高一貫の学校とあって、6年間過ごすということもあり子どもたちも保護者様も真剣に聞いていました。中高一貫校は高校受験がないので、3年生、4年生のいわゆる中だるみの時期をどのように過ごすかが重要であると思いました。
説明会の後半には、今年の入試問題の解説がありました。その中で、国語の入試対策のポイントとして、語彙力を増やし、文法力を身に付けることを挙げていました。
語彙力・文法力と聞くと、「基本をしっかり勉強すればいいんだ」と思いがちなのですが、語彙力・文法力は授業を聴いたり問題集を解いたりするよりも、読書や生活習慣・年中行事、普段のことば遣い等によって身に付くものであり、短期間で身に付くものではないのです。
例えば、今日(9月12日)は中秋の名月です。中秋の名月とは? 中秋の名月には何をするのか? 試験には直接関係ないことかもしれませんが、こういうことを実際に経験して『ことばと意味』が理解できるのです。
話はちょっとそれますが、昨日テレビを見ていたら、大学生が自衛隊に体験入隊する番組をやっていて、その中での大学生の『ヤバい』ということばの使い方がとても気になりました。
危険が迫っているときに『ヤバい』を使うのは分かるのですが、感動したときにも『ヤバい』、自信があるときにも『ヤバい』、おいしかったときにも『ヤバい』を使っていました。
どんなに時間をかけて勉強しても、普段からこういうことば使っていては、ことばの力が身に付くはずはないです。私は塾に来ている子どもたちが『ヤバい』と言ったら、「何がどうヤバいんだ」と必ず聞き返します。
語彙力・文法力を身に付けるには、まずは正しいことば遣いをする必要があるのではないでしょうか。啓新セミナーでは、ことばの使い方もきちんと指導していきたいと思いました。
さて、今週は中学生の期末テストがあります。みんなやるべきことをきちんとやっていますので、全員ヤバい点数を取ってくるのではないかと楽しみにしています!