[2011年10月10日]
こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
この3連休は天気も良くて、とても気持ちのいい日が続いています。こんな日には仕事を休んで紅葉でも・・・と思ってしまいます。新潟は冬の到来が早いのでこういう天気のいい日は貴重で、それだけでうれしくなってしまします。
私はちょっとした時間ができたら本を読むようにしています。字ばかりの本だけではなくマンガも読みます。小学校のときから「こち亀」が好きで、今でも単行本が発売されると必ず買います。現在、1巻からすべて持っています。
個人的には「こち亀」は単なるマンガではなく情報誌だと思っています。最近はやっているものや、最新の家電製品、東京スカイツリー、人工衛星、・・・などはすべて「こち亀」を読んで知りました。当たり前ですがマンガで書いてあるのでとてもわかりやすいです。いろいろな業界の裏事情や商売のヒントなどもここから学びました。
マンガと言えば、以前読んだ、内田樹さんの「日本辺境論」の中に、欧米人は日本式のマンガを読むための処理回路を持っていないということが書かれていました。日本のマンガは文字が縦書きで、ページが右から左へ進みますが、欧米のマンガは文字が横書きで、ページは左から右に進みます。さらに、日本語とそれ以外の言語との成り立ちの違いにも触れていました。日本語は「漢字」と「かな」から成り立っています。漢字は表意文字でかなは表音文字です。このように表意文字と表音文字が混ざった言語は日本語ぐらいだそうです。マンガは絵(=表意)と吹き出し(=表音)から成り立っています。ですからマンガは日本語と同じ成り立ちになっていますので、日本式のマンガを読むことは日本人にはなんの抵抗が無くても、欧米人にとってかなり抵抗があるようです。
すべて内田さんの受け売りですが、このように本を読んだり新聞を読んだりして得た知識を人に伝えることで自分の理解力が上がるそうです。(これも受け売りですが・・・)
「読解力」は本を読むことで身に付くと思うかもしれませんが、残念ながら本を読むだけでは読解力は身に付きません。読んだ内容を人に伝えたり、文章にしたりして表現しなければ「読解力」は身に付かないのです。間違った解釈をするときもあるかもしれませんが、おもしろかったことや感動したこと、疑問に思ったことはどんどん人に話した方がいいと思います。塾では休み時間等に子どもたちにいろいろな話をしたり、逆に子どもたちからいろいろなことを引き出すようにしたりしています。ぜひご家庭でも実行してみてください。
小中学校では今週から後期の授業が始まります。子どもたちには新たな気持ちで勉強に、スポーツに、読書に、時間を大切にしていろいろなことにチャレンジしてほしいと思います。