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啓新セミナー

[2012年2月17日]

人としてのルール

 約3週間続いた『期末テスト対策講座』が昨日で終了し、今日は上山中の期末テスト最終日。ほぼ毎日通ってきていた子どもたちが精一杯力を発揮してきてくれることを願うばかりです。いつもより長い期間の対策だったので終盤は子どもたちも少々お疲れ気味ではありましたが、最後までホントによく頑張ったなぁと思います。昨日の授業に来た生徒に1日目のテストの出来具合を聞いてみると対策授業の効果か手ごたえは良かったようです。来週のテスト返却が今から待ち遠しいです(*^_^*)。

 対策授業時だけでなく通常授業時にも必ず『宿題』を出しているのですが、テスト前は塾のワークに加え学校のワークもチェックしてやらせています。5教科全てのワークを持ってこさせて進捗状況を確認し、遅れているようであれば英数以外の教科も宿題としてやらせるようにしています。好きな教科であれば進むのですが、そうでないとなかなかやってこない。やってこないとどうなるか??

 ・・・私はそう、『鬼ババア』なんです。自分から名乗っているわけではないのですが、昔から宿題管理にはかな〜りしつこく、うるさいタイプなのでやってこない生徒はトコトン叱ります。そうしているうちにこんな風に呼ばれるようになったんですね〜(-_-メ)。集団授業の時は廊下まで響き渡る声で“吠えて”いました。

 今は教室自体がこじんまりしているので、そんな大声を出すことはありませんが、やってこない生徒には徹底的に指導しています。
私は宿題には2つの意味があると思っています。

1つ目はもちろん、『学習内容の定着のため』です。

私たちの授業スタイルでは1回の授業で理解だけではなく定着までできるように問題演習の時間を十分にとっています。ですが、塾にいる時間だけで完璧にできるようになるわけではありませんし、人間は忘れる生き物ですから、塾に来ていない時にもきちんと復習しなければ理解した内容を頭の中にとどめておくことはできません。頭の中に定着していなければ学力は向上していきません。ですから、そのために【宿題=家庭学習】をだしているのです。

2つ目は『人としてのルールを守ることを覚えるため』です。

【宿題=私たちとの約束】だと思っています。学校の提出物や課題であれば「通知表にひびくかも・・・」という不安も手伝い期日を守る努力をするでしょう。でも、塾での課題は通知表に響くわけではありません。赤の他人であり、やっていかなくても自分との利害関係が全くない大人から言われただけのものなんです。しかもどちらかというと一方的に言われただけのもの・・・。子どもたちにとって理不尽な課題として思えるときもあるでしょう。たとえそうであっても出された課題=約束は期日を守るのが『人としてのルール』です。いずれ大人になったら様々なことで『期日を守る』ことが当然のこととなります。私は子どもたちに学生時代にこうした課題提出を通して、『期日を守って行動する』ことを覚えていってもらいたいと思っています。また、期日を守って学習することによって、次のステップへ進むことができ、学力向上につながっていくのです。

子どもたちはよく「時間がなかった」という言い訳をしますが、「時間は作るもの」です。宿題をするための時間を作らなかった自分が悪い。ですから、そんな言い訳をすればがっつり絞り込みます。今回の対策授業期間でも何人かを『絞り込み』しました。ムッとする生徒、ため息をつく生徒、目に涙を浮かべる生徒と色々でしたが、最終的には全員期日を守って課題をすることが出来るようになりました。短い期間の中であっても、『期日を守ることの大切さ』を覚え、成長することが出来たということです。そんな彼らの姿が見られた素敵なテスト対策期間でした。