[2012年4月20日]
桜が咲き始めようやく春らしくなってきましたね。亀田の方では梅と桜の競演がみられるとか。春は様々な花を楽しめる良い季節ですね。
桜と言えば「入学式」。桜並木を通って校門をくぐった記憶があります。残念ながら新潟ではそういう訳にはいかないようですが・・・(^_^;)
最近話題になっている東京大学の秋入学。秋に入学式をするということは、『桜と入学式』という組み合わせが定番ではなくなる日がくるということですよね。何だかちょっとそれもさみしい気がしますが、グローバル化が加速する時代の流れなんでしょうね。
昨日夕方のニュースで、そんなグローバル化の波によって東京のある塾が開講した講座についての特集が放送されていました。その講座は国内のハイレベル大学だけでなく海外の大学進学をも視野に入れて受験を希望する生徒のための講座です。中1から6年間かけての指導内容となっていて、中学の英文法は1年間でマスターするのだそうです。真剣な表情で受講する中学1年生の姿が印象的でした。やはり首都圏は人口が多いだけあって様々なニーズがあり、それに応えるべく様々な講座が展開され、多数の受講者が集まるものだな〜と、地方都市との差を感じました。
近年、日本の学生が海外に留学する数が減っているとか。不景気ということもあるのでしょうが、内向き傾向の学生がおおいということでしょうか??そんな中において、こういう講座を受講して6年後の海外進出を夢見る子どもがいるということは素敵だなと思いました。
確かに、優秀な人材の海外流出という問題も出てきますが、しょせん日本は小さい島国。「井の中の蛙」とならないように、若いうちに内・外、両方から自分の国や文化などを見つめられる機会を多く得ることは良いことだと思います。また、自分の経験上、ずっと日本の中にいるよりも一度外に出てみた方が「あ〜日本っていいな」と思う機会が多く得られるとも思います。少なくとも地元の中学、地元の高校、国内の大学という限られた範囲ではなく、全世界がフィールドとなることは様々なことにチャレンジできる可能性が広がると思います。
今の子どもたちは私たちの世代では考えられないぐらい、おしよせるグローバル化の波の中で生きていかなければいけない世代。フィールドを広くとって活動する力を付けていってほしいと思います。
また、「ベネッセ教育研究開発センター」の調査によると【親子で将来や進路について話をしている子どもの方が学習時間が長い】という結果がでています。小6・中3の受験学年生になるとその差は30分ほどあるようです。さらに、将来の目標やイメージが明確な子の方が自律的に勉強しているというデータもあるそうです。将来、海外に出るか出ないかということだけではなく、日ごろから親子で将来について様々な話をすることは子どもの学習活動に大きな影響を及ぼすというわけですね。
最近では「将来の可能性を広げる」と言う目的で小学生・中学生ともにさまざまな習い事で忙しい日々を送る子どもが多くいますが、まず「習い事ありき」ではなく、将来に対する「話し合い」を優先しその結果、何を習うかを考える方が有意義な習い事になると思います。将来や進路のことを話すのは何も中学生からでなくても良いのです。できれば早いうちからそういった話を日ごろからする環境を作っておくと、子どもたちが自分の進路をイメージしやすくなり、習い事から広がる可能性だけではなく、もっともっと可能性を大きく広げるようになるのではないでしょうか?
子どもたちには、私たち親の世代が経験してきた道以外の様々な道が広がる時代となります。親や周りにいる大人自身が「自分がこうだったから」という固定観念から抜け出して、より多くの情報を収集し子ども以上にフィールドを広げ、子どもたちと接していく必要があると思います。
子どもたちの将来は、「入学式」といえば桜ではなく紅葉という時代になるかもしれませんね。変わっていく時代の流れに子どもだけでなく私たちもついていけるようにしたいものです。