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啓新セミナー

[2012年5月19日]

小学生の国語の弱点

新年度開始から1か月。毎日一人ひとりのワーク・学習プリント・進捗状況などをチェックしているのですが、小学生の国語で共通する弱点があることに気づきます。それは、「解答力」です。小学生国語では毎回ワークの課題を出しています。内容は詩・説明文・物語・随筆と様々なジャンルの読解問題です。当然のことながら「読み取る力」にはかなり個人差があるのですが、読み取りができている・いないに関わらずどの子も、問われた内容に対して「答える力」が弱いのです。

例えば、『どんなことですか?』『どんな様子ですか?』と聞かれたときに『〜のこと。』『〜の様子。』と答えられないのです。そしてほとんどの子が、どんな問題でも文章中の一文をそのまま書き抜いて答えるのです。これではたとえ文章内容が読み取れてもテストでの得点にはつながりません。

「答える力」が弱い理由には、何を聞かれているのかわからないということが理由に挙げられます。つまり設問の中心が何か?がわかっていないからどう答えていいかもわからないのです。

国語のテストの得点=「漢字・語彙・文法力+読解力+解答力」です。聞かれたことに対して正しく読み取り、的確な「答え方」で答えることが求められます。ですから、国語ではただ文章を「読み取ることができるようになる」学習だけではダメで、「設問に答えられる」=「設問の中心をとらえることができる」学習と適した形で答える練習もする必要があります。

国語の学習は効果が出るまでにかなりの時間が必要ですが、より多くの問題にチャレンジし、間違い直しを丁寧にしていくことが力に繋がっていきます。今後は【読み取り+答える力】を意識して学習していきましょう。