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啓新セミナー

[2012年6月29日]

「らしさ」

明後日からは7月。早いものですね。もう夏休みの季節です。しかし、梅雨だというのに梅雨らしくない毎日ですね。ニュースでは「梅雨の晴れ間」と言われますが、そもそも梅雨を感じない日々です。来週あたりは雲&雨マークの登場のようですね。雨が好きなわけではありませんが、梅雨は梅雨らしく、その時季ごとの「らしさ」がやっぱり良いのでは??と思います。

「らしさ」といえば、最近の小学校の夏休みの宿題に「らしさ」が感じられないな〜と思います。私たちの時代の夏休みの宿題と言えば『夏の友(ワーク)・日記・一研究・読書感想文』だったかと。しかし、最近はそういった宿題が出ていないと聞きます。というよりも宿題があまり出ないという学校もあると聞きます。時代はかわったのだな〜と。私は嫌なことを後回しにするタイプだったので、8月後半はたまった宿題を片付けるのに必死な毎日だったのを覚えています。最近の小学生はそういう経験もないようですね。

夏休みはよく「受験の天王山」と呼ばれ、受験生には非常に大切な期間であることはよく言われます。それは当然のことなのですが、「夏休み」という期間が大切なのは受験生だけでしょうか?―私はそう思いません。

どの学年にとっても小学生でも中学生でも大切な学習期間であると思います。長期休暇であるから学習以外の様々な体験やスポーツ活動を優先的に、とおっしゃる方は多くいらっしゃいます。それはそれで良いと思います。しかし、だからといって学習にかける時間を削っていいという訳ではないと思います。学習はスポーツと同じでやらなければやらなかっただけ力は落ちます。何よりも日々同じように取り組むことが精神面でも学力面でも大切なものです。

特に小学生は昨年度から、中学生は今年度から教科書が変わり難度が上がっています。こうした長期休暇により学校での学習がストップしている時にこそ、自分の弱点を見つけ出し復習する絶好のチャンスなんです。その期間に学習にしっかり取り組まないのは非常にもったいないことですし、学力向上に影響を及ぼすことでもあります。

新しい教科書になって小学生・中学生ともに生徒間の学力差が広がっていることを感じます。受験学年でなくても長期休暇での学習活動をどうするか?その後の学習活動に大きな影響を与えます。たとえ長期休暇であってもコンスタントに学習活動を行うことが大切です。塾の夏期講習だけでなく家庭学習もいつも通り取り組んで頂きたいと思います。

夏休み、ただ「夏らしさ」だけを大切にするのではなく、小学生も中学生も「学生らしさ」も大切にしてください。いつかは誰もが『受験生』になるのですから。