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啓新セミナー

[2012年9月24日]

勉強にも旬?

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

先日のニュースで、「小学6年生の半数近くが、小5までに学ぶ『小数のかけ算・割り算』の意味を理解していないとみられることが分かった。」という記事を読みました。

「5×1.2」のような単純な計算はできるが、「□×1.2」や「□÷1.3」など四つの計算式のうち、式の答えが「□」に入る数字より大きくなるものを選ぶような問題の正答率が45.3%など、小数に関する問題の正答率が低いとのこと。

たしかに、「? 4×1.2 ? 4×0.8 ? 4÷1.2 ? 4÷0.8 の中から答えが4より大きくなるものを選びなさい。」といった問題は、実際に計算をすればわかるのですが、パッと見ただけではわからない子がほとんどです。

計算問題や文章問題には時間をかけて指導するのですが、この手の問題にはあまり時間をかけていない、かけられないのが現状。
塾では1週間の学習時間が限られてしまうので、受講コマ数が多い子はこういう問題も時間をかけて指導できるのですが、そうでない子は優先順位が低くなってしまう。
悩みどころだ。
しかし、こういう集計結果が出ている以上、我々としても対策をしなければいけないのだが、やはり時間が・・・
それでも解決策をしっかり考えなければいけませんね。

『分数のできない大学生』という言葉が昔流行りましたが、通分ができない中学生が年々増えているような気がします。
連立方程式の加減法・代入法、平方根のルートを簡単にする・分母の有理化などは、何度も丁寧に教えればきちんとマスターできるのに、通分してたしたりひいたりすることは、何度やってもできるようにならないのです。
連立方程式や平方根の方が意味不明で理解しにくいのでは? と思うのですが・・・


勉強にも『旬』のようなものがあるのではないかと思います。
やるべき時期にしっかりやる。あとでまとめて、そのうちに、子どもがやる気になったら・・・なんて思っていたら手遅れになる。
逆に言えば、今学校で習っていることを今徹底的に勉強すれば必ず理解できると思うのです。
無理してどんどん予習をさせることよりも、今勉強している単元の理解度を逐一チェックすることの方が大切だと思います。
そう考えれば、1回1回の授業はとても重要。
大げさかもしれませんが、子どもたちの将来に関わってきます。
1秒たりとも無駄にできませんね。