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啓新セミナー

[2012年10月5日]

うたこ、激怒す  (-_-メ)

10月に入り、中学生は前期が終了。短い期間ではありますが現在、秋休み中。この期間でも塾の授業は通常通り行っています。せっかくの休暇中、前期の反省をし、後期に向けて備えてもらいたいのですが、なかなか難しいようです。昨日の授業では久々の『うたこの大激怒事件!』が起こりました(^_^;)

この時期はテストとテストの間でもあり、涼しくなり部活にも遊びにもとっても良い気候!“勉強の秋”には程遠く、なかなか授業にも身が入りません。この季節でなくても、「勉強が大好き!!」なんて子は珍しく、現状の学力に関係なくほとんどの子が“仕方なく”勉強しているのが実際です。

これは塾に通っている・いないは関係なく、また、通っているのが大手の塾かうちのような小さな塾かも関係ありません。中3のように志望校の合格・不合格が迫っていない中1・2生とっては、こんな風にテストまでまだまだ時間があるこの時期、身を入れて勉強することはとても大変なことです。そんなことは重々承知です。ですから、そうした生徒たちの心理状況を踏まえ、気の緩みから起こる学習スピードダウンや定着度の低下を考慮して、日々の学習カリキュラムを組んでいます。たとえそんな時期だとしても、勉強しなくてよいというわけではないので。

というわけで、こちら側としても「ちょっと気が抜けてるな〜」なんてのは思いつつ、目の前のやるべきことに集中できるように指導しています。では、なぜ『大激怒』となったか?

それは・・・

態度が問題だったのです。

気分がのっていないその子は、できていない問題のやり直しを指示すれば「はぁ〜」とあからさまに大きな声でため息をつく。または「チッ」と舌打ちをする。挙句の果てには後ろの子に声を掛けたのです。

勉強に対して「気分がのらない」なんてことは誰にでもあることです。しかし、自分の気分がのっていないからといってあからさまに投げやりな態度で授業にのぞみ、自分の気分を周りにまき散らし、さらに適当に問題を解くなんてのは問題外です。

気分がのろうがのろまいが、塾に来た以上はその時間、決められたことをきちんとやるのは当たり前のことです。たとえ親が勝手に入れた塾だったとしても、今日、この授業に来るのに自分の足で来たのです。子どもたちに言わせれば、親に怒られるから・・・なんてことを言いますが、それでも誰かにおぶってもらってではなく、自分の足で来たことは事実です。であれば、言い方は悪いかもしれませんが、諦めてやるべきことをやるのが筋です。自分の足を使い、「塾に来る」という選択をしたのは自分なのですから。ましてや自分の気分がのらないからといって他人に投げやりな態度を取っていいわけがない。

それで『喝!!』が出たんです。狭い教室に私の怒声が響き渡りました(^_^;)

うちは少人数で行っているため、字の書き方や書くときの姿勢、態度の良し悪しまでつぶさに見えてしまいます。指導側としては一人ひとりの表情を見ながら理解できているかを見極められ、細かいところまで指導できるので良いのですが、子どもからするとイチイチ細かいことをいわれて「ウザいな」と思うことが多くあるようです。

しかし、『塾』というのは決められた時間その場所にいるからといって成績があがるわけではありません。そこにいるだけで得点が○点UPなんていう魔法の箱ではないのですから。どんな気持ちでどうやって問題に接するか?が大切です。

学習の雰囲気・環境を整えるのは塾講師の最も大切な仕事ですが、学ぶ側である子どもたちも最低限の『学ぶ態度』が必要であると思います。その態度が無ければ、どんな学習環境に身を置いても学力向上は難しいでしょう。

学力伸張の最大の武器は「前向きで素直な心」です。そして「学ぶ態度」というのは何よりも大切であると思います。

来週から始まる後期。子どもたちが気持ちを一新させ、「学ぶ態度」を持ち、実りある毎日を過ごしてもらいたいと思っています。