[2012年10月29日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
今月の『プレジデントファミリー』に興味深いアンケート結果が載っていました。
今回の特集が『東大生184人の親の顔』ということで、東大生と同世代の若者の小学生時代の家庭の様子についての比較でした。
私が特に興味を持ったのは次の質問です。
「親にもらったごほうびは?」という質問に、『おもちゃ・本』と答えたのが、東大生19.5%に対し、同世代の若者21.4%。『外食』と答えたのが、東大生18.5%に対し、同世代の若者6.8%
です。
ごほうびはおもちゃやゲームなどの『モノ』よりも外食や旅行という『思い出』の方がいいということですね。すごくよくわかります。
おもちゃやゲームを与えてしまうと、毎日やりたくなくなるのは当然。
今までよりも勉強時間が減り、「ゲームをやめなさい」と怒る回数が増えるのが目に見えますよね。
それよりもその時限りの『思い出』の方が次の日からまた同じ生活ができてよいのでしょう。
私自身もごほうびやプレゼントは『モノ』よりも、旅行や普段飲めない高いワインや日本酒の方が好きでね。
そちらの方が「今日は特別な日」という感じがしてすごくうれしくなり、また次の日からがんばれます。(あくまでも個人的な意見ですが・・・)
東大生が100人いれば、100通りの教育方針・方法があると思うので、どれが正解、どれが間違っているということはないと思います。
しかし、この本を読んでみると、親の役目というのは「勉強しろ」と言ったり、勉強を細かく見てあげたりすることではなく、子どもが勉強したくなる『環境』を整えてあげることではないかと思いました。
当塾に通っていて力を付けている小学生の親御様にも共通点があります。
面談等でご家庭での様子を聞いていますと、
?塾がある日までに塾の宿題をやったか確認している
?塾があった日は塾でのできごとを話題にしている
です。
「今日塾でこういう勉強をして、こういう問題ができて、こういう問題ができなくて悔しかった・・・」などという会話をしている方が多いですね。すごく大切なことです。
親御様の返事も「へーそうなんだ。今日もがんばったね。来週もがんばってね。」で十分。
「なんで間違えたんだ。」とか「これはこうやって解くんだ。」はNGです。
学習については我々が責任を持って指導しますのでお任せいただきたいのですが、かといってほったらかしでは力は付きません。
宿題に関しても、親御様が手を加えてしまうと理解度が正確に把握できませんので「塾の宿題やった?」だけで十分です。
見ていて『イラッ』とすることもあるかと思いますが、そこは我慢をして『サポート』に徹することが親の役目なのではないでしょうか。