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啓新セミナー

[2012年11月2日]

学力向上のための「環境」

先週は突然の発熱で、2週間ぶりのブログとなってしまいました。木曜日の夜、何だか体がおかしい気がするなぁ〜と思っていたら、みるみるうちに熱が上がり最終的に39度まで!!久しぶりの高熱に自分でも驚きました。さらに驚くことに、夜の12時を境にして熱は下がり、翌朝には平熱に。何だったんだろう・・・と思うような発熱でした。熱は下がったものののどは痛いわ体はだるいわで結局一日寝ている状態でした。・・・寝ているとはいっても私の周りでキャッキャッとズリバイするチビすけのおかげで休んだのか休んでないのかよく分からない状態でしたが・・・。  という訳で前回はブログをお休みさせてもらいました。
 
テスト対策も始まり、中間テストまであと2週間弱。今週末は土・日ともに朝10:00から開講し対策を行いますが、午前・午後と2回授業に来る生徒も多くいます。テスト前の大切な週末がより有効に活用されるよう私たちも万全の態勢で子どもたちを迎えるべく頑張りたいと思います(^_^)v
 

子どもたちの学力が向上するかしないか?―これはもちろん「どんな学習をどのようにやるのか?」ということが肝心ですが、更に重要なのが学習を「どのような環境でやるか?」ということです。「環境」といっても様々な側面がありますが、とりわけ大切なのがその子を取り巻く大人たちの態度の一貫性だと思います。

 「態度の一貫性」−つまり、子どもとの約束・決め事は必ず守り抜くという姿勢です。非常に単純なことですが家庭生活の中で「一つの約束・決め事を貫く」ということはなかなか難しいようです。

毎年のようにご相談を受けることに、中3のお子さんの携帯電話の使用についてがあります。これぞまさしく保護者の方にとって「態度の一貫性」の見せ所のはずなのですが、なかなかそうはいかないようです。
 

ご相談の内容は皆様、同じような内容で、勉強中も携帯電話を手放せず、友達とのメールのやりとりで勉強が中断したり、夜遅い時間にまでメールのやりとりがあり受験勉強に影響が出ている状況だということなのです。
 

勉強に集中させたいのであれば勉強時間中は保護者の方が携帯電話を預かってしまえばいいのです。そして、使用時間に制限を設け、そのルールが守られなければ解約すればいいのです。非常に単純な方法です。しかしながら、なぜかこのようなルール決めをされなかったり、たとえルール決めをされてもきちんと遂行されないことが多いようです。

この「携帯電話を預かる」や「最悪の場合は解約する」ということが、なぜだが保護者の方は「子どもに対して悪いことをする」というように思われていらっしゃるようです。悪いことでも酷いことでもありません。決めたルールを守れない子ども自身が悪いことをしているのですから、それに対してペナルティが与えられるのは当然のことです。にも拘らずなぜか当然のことをしている保護者の方が悪者のように感じるようですね。

ま、確かに子どもにしてみればある意味大切な「おもちゃ」を取られるわけですから何らかの恨み節は言いたくなりますよね。もしもの場合は、そういったことも聞かなければいけないということを見越して始めのルール決めをする覚悟が保護者には求められます。

しかし、大切なことは何か?を考えてください。集中して学習に向かうことは大切なことですし、それだけでなく決められたルールを守る人になるということはもっと大切なことではないでしょうか?ですからルールを決めたら必ず一貫してぶれずにそのルールを守らせる努力をし、それでも守られなければ毅然とした態度で臨むことが、子どもの学力向上のための「環境」として必要なことなのです。

一番最悪なパターンがルールを決めたのにそのルールをなあなあにしてしまうことです。それならば、始めからお子さんの学力向上はあきらめてルールを決めない方がよっぽどましです。一貫性のない行動は学習活動に悪影響を及ぼします。単純なことほどそれをやりきることは難しいのでしょうね。ですが、環境は非常に大切です。環境が整っていない状況での学習は効果が出るのに時間がかかったり、効果がでなかったりします。より良い効果を望むのならば、環境整備はとても大切なことなのです。

 受験はこれからが正念場。一緒に子どもたちに最高の「環境」を創っていきましょう。