[2013年1月14日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
今日は世間では3連休の最終日だそうですが、私は普段の月曜日と変わらず朝早くから仕事をしています。
塾の講師にとって、祝日は関係ないですからね。
先日の授業で「『私はあなたにたずねたいことがあります。』を英訳しなさい。」という問題解いていた中学2年生がいました。
答えは、「I have something to ask you.」なのですが、askのところにvisitを書いていた子がたくさんいました。(たくさんというよりはほぼ全員です!)
Askもvisitも『たずねる』なのですが、askは『尋ねる』ですし、visitは『訪ねる』です。
なぜvisitに行きついたか分析してみると、
?「私はあなたに訪ねたいことがあります」と思っていた
?『尋ねる』=『質問する・聞く』ということがわからない
?辞書で『たずねる』を引くとvisitが出ていたので意味も考えずに書いた
?と?に関しては、語彙力不足をすごく感じます。
小学校時代にしっかり語彙力を身に付けておかなければ、中学生なって国語はもちろん、すべての教科に影響が出てきます。
しかし、小学校では漢字テストはあっても教科書以外の文章を使ったテストを実施しているところはほとんどないのが現状。
四谷大塚さんや能開さんの統一テストのようなものを受けなければ国語の力があるかどうかはわからないのです。
また、?のようなやり方は、決して当塾の子どもたちだけでなく、現在の小中学生を象徴するような学習方法ではないでしょうか?
ゆとり教育の影響なのかもしれませんが、『しっかり考える』『きちんと調べる』ことが出来ない子がとても多いです。
昔は、どうしたら教科内容に興味を持ってもらえるかに重点を置いて教材研究や授業準備をしてきましたが、今はそれ以前の問題です。
どうしたら物事を深く考えることができるのか? どうしたら自分できちんと調べることができるのか? どうしたらメモをする習慣が身に付くのか? ・・・
毎日このようなことばかり考えています。
公立高校の一般入試まで2ヶ月を切りました。
まだまだやるべきことがたくさんあって、我々はすごく焦っているのですが、当の本人たちは・・・
もっと緊張感を持たせなければいけませんね。