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啓新セミナー

[2013年1月28日]

代入

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

先週は晴れて暖かい日が何日かありましたので、久しぶりに息子をだっこして散歩に行ってきました。
歩き始めは、「あーずいぶん重くなったな。」と腕に息子の成長を感じて喜んでいたのですが、20分もすると「重すぎる!」と腕に痛みを感じるようになりました。
息子の成長に反比例するように自分の体力が落ちていく・・・ 鍛えなければ!!

反比例といえば、小6と中1が最近まで反比例の勉強をしていました。
「底辺がx?,高さがy?の三角形の面積が18?2のとき,xとyの関係を式に表しなさい。」という問題をどちらの学年でも扱ったのですが、小学生の方はすらすら解いて、中1の方は苦戦、あるいは、y=18/x と書いていました。
当塾の中1が劣っているわけではありません。定期テストでは高得点を取っている子がほとんどです。
ではこの違いはなんなのでしょうか?

中1は前期に『文字式』をやっています。
なので、数字で置き換えて考えることをせずに、すぐに文字だけで考えてしまうのです。
「xとyと18を使ってどうしたら式が作れるのだろうか・・・」ということだけを考えるのです。
一方小6は、対応表を作ってまずは数字をあてはめてから考える習慣が身に付いています。
(当塾で使用しているテキストが、対応表を作ってからxとyの関係を式にするという作りになっているからかもしれませんが・・・)
対応表を作って、xが2倍、3倍、4倍、・・・になると、yは1/2、1/3、1/4、・・・になっていることを確認して、「あっ、これは反比例の関係だ!」と気付くのです。
反比例の関係に気付けば、あとは『x×y=きまった数』の公式に当てはめて、きまった数(比例定数)を求めるだけです。
ですから、きまった数が36というのが簡単にわかるのです。

算数・数学で「たとえばxが3だったら・・・」というように数字を当てはめて考えて、そこから規則性や法則を見つけて解くことができる子は学年が上がってもつまづくことはありません。
しかし、この『適当な数字を当てはめる』つまり『代入』することが子どもたちにとってはなかなか難しいのです。
『代入』がスムーズに行えるようになるにはかなりの訓練が必要です。
たかが『代入』。されど『代入』です!
『代入』をもっともっと意識させて授業に取り組まなければいけませんね。

先週末から荒れた天気になりました。
まだ除雪をしなくていいのが救いですね。
この天気はまだまだ続くそうなので、皆様、事故などないように余裕を持って行動してください。