[2013年3月8日]
ようやく春らしくなってきました。各中学校は今日卒業式でしたが、穏やかな暖かい一日だったので良かったですね。入試までも残り2日です。悔いが残らないように過ごしてほしいです。
今日は『今月の一言』です。
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ディズニーさんの力強い一言ですね。
大人でも子どもでも一つのことを追い続けるというのは大変難しいことです。確かに、何かを「追い続ける」には、その困難に立ち向かう「勇気」が必要ですね。一つのことを追い続けていくとき必ず困難にぶち当たりますからね。でもそのような困難もなければ面白くないですよね。子どもたちにしてみれば困難なんてない方が良いと思うかもしれませんが、困難があるからこそそれを手に入れた時の喜びが大きいんですよね。それに困難もなく達成できてしまうものなんて夢と呼ぶのにはふさわしくない気がします。色々なことを乗り越えてそれでもなお追い続けようとするからこそ夢であると思います。
今、セミナーでは面談を実施していますので保護者の方と毎日お話しさせて頂いています。そのお話の中で中学生の多くの保護者の方に「子どもたちの将来の目標・夢がない」ということについてご相談を受けます。私たちも日々子どもたちと接していて同様のことを感じます。また、年々「将来の夢」を語る子どもが減ってきているようにも感じます。寂しいことです。
私は「夢を持つこと」も一つの能力ではないかと思います。夢をもつには自分の将来について想像しなければいけません。大人になった時の自分を想像して、こうなっていたいとかああなっていたいとイメージすることで夢はふくらみます。この想像力やイメージ能力が低下しているために、夢を描けなくなっているように思えます。
イメージ能力の低下の原因の一つに、様々な社会体験が減っていることや、異世代の人と多く関わり合うことの減少があるのではないかと思います。生活の中で自分の日常生活の範疇とは異なるエリアでの経験を積むということは、とても想像力やイメージ力を必要とします。だからこそ、彼らにとって異次元の世界―世代の違う人との交流や様々な伝統行事など、日常の生活の中だけ、もしくは自分の周りにいる同世代の友人たちからだけでは得られない何かを得る経験をより多く持つことが大切なのではないかと思います。
子どもたちだけでそのような世界を広げることは、かなり難しいことですから、周りの大人たちが意識してそういう場を設けたり、そうするように働きかけていくことが必要でしょう。私たち大人でも様々な経験をつんだり、色々な業種の方と接することで得られる気づきが多くあります。子どもたちも同じです。
まずは夢を持つ手助けする、それが第一歩かもしれません。その後は、自分が描いた夢から逃げない、勇気を持ち続けられるよう精一杯応援する、これが私たちの役目ではないでしょうか。
一人でも多くの子どもたちが夢を持ち、その夢に向かって走っていくのを応援し続けたいと思います。そして何よりも私自身が自分の夢を追い続ける「勇気ある人」でいたいと思います。