[2013年11月8日]
中学生の中間テストまであと数日です。ということで、今週末も朝から対策授業です。最近、体調を崩して休む子やマスク姿でコンコンと咳をしたり、鼻水をすすっている子が増えました。朝晩がグッと寒くなってきているので体を暖かくして、来週のテストには万全の体調で臨んでもらいたいと思います。
どの学年にもいえることなのですが、今回のテスト範囲はぐっと難しい内容となっています。子どもたちも四苦八苦しながら取り組んでいるという感じです。今の学習内容は今までの総まとめ的な内容となっています。ですから、急に英語や数学ができなくなって苦しんでいるというよりは、今までの一つ一つの内容をその都度しっかり定着するまでやらず、曖昧な理解や何とか間に合わせの学習で済ませてきた『ツケ』に苦しんでいるというのが実際です。毎回の定期テストや塾での小テスト、宿題などをしっかり丁寧にやってきている子は、そこまで苦しんでいないようです。
中学1年生の英語は今回のテスト範囲をクリアできるかどうかで今後の成績を占うことが出来るでしょう。まだ英語の学習が始まって半年ですが、この段階で明暗が分かれきます。ここで踏ん張れるかどうかで2年後、中3になった時の学力が決まります。
余裕でクリアできる子、踏ん張れるか踏ん張れないかギリギリラインの子、様々ですが余裕でクリアできる子にはより高みを目指すよう、ギリギリラインの子には何としてでも踏ん張りきるよう指導しています。英語は結局のところ、必死で単語や構文を覚えるかどうかにかかってきます。つまり、家庭でどれだけ練習したかが命綱となります。家でコツコツ学習するクセがついていない子にとっては修行のような苦行ですが、何が何でも「今」やらさなければ!と日々、鬼の形相で奮闘しています。
先日も統一模試を行いましたが、中3になってから取り返そうと必死になっても、やはり1・2年時にある程度の力をつけていない子は、模試では30〜40点台をうろうろしてしまう結果となります。新しい教科書になり学習内容が大幅に増えた今、あとから取り返すのはかなりの労力を要します。以前であれば中3になってからの巻き返しが何とかできた教科でも現行の内容ではなかなか取り返すのは難しくなっています。また、大体が2年間からサボってきた子が中3になって急にガツガツ勉強できるなんてあり得ない話です。結局のところ勉強しなければいけない量の多さを目の当たりにして諦めてしまいます。特に英語は一段一段踏み固めて進んでいく階段状の教科です。【成績が悪くなった=階段から落ちた】ということです。となれば、落ちた段まで戻ってやるしかなくなります。中3になって1・2年の落ちた段まで戻って学習するとなると、入試までに間に合わないのは必須です。だからこそ、ギリギリでも落ちないように踏ん張らせることはとても重要なのです。
塾生の中には英語が大好きな子もいます。小学生のうちから英語の学習をしていたわけでもなく、もともと英語に興味があったわけでもない子です。小6の春期講習(3月末)から英語の学習を始めました。毎回の宿題・小テスト、一つ一つをきっちりやってきただけです。結果として、小テストは毎回ほぼ満点合格、定期テストは90点代後半の成績を取ります。小テストの勉強や宿題などは始めちょっとつらかったようですが、出来ることが増えてきたこと、点数が取れるようになったこと、これによって英語が好きになったようです。
英語に限ったことではないと思いますが、どこかで一度は辛い・苦しい思いをし、それを乗り越えさせることがその教科に対する興味やる気につながるのだと思います。
敢えて『苦しい思いをさせる』、それが大切ではないでしょうか?