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啓新セミナー

[2013年11月15日]

ご褒美

今年はいつもより早く雪が降りましたね。雪なんてまだまだ先の話・・・と思っていたのでタイヤ交換をしていなかったので焦りました。気づけば11月も半ば、本格的な雪のシーズンも間近ですね。今年は例年より寒くなるとの予報。体調管理を大切にしたいものです。

中学生の中間テストが終わり、子どもたちはホッと一息の様子ですが、中3生はこれからが正念場。一息つく間がないのは大変ですが、素敵な春を迎えるための大切な期間です。最後までしっかり走っていきたいと思います。

中学生は定期テストですが、小学生も先日全国的な模擬試験がありました。塾生の何人かも受験したようです。テストはチャレンジすることが大切ですが、その後はもっと大切です。何が出来て何が出来なかったのか?しっかり見直し、解き直しをして今後の課題を見つけるために活用してもらいたいと思います。


以前担当させて頂いたお子さんの保護者の方から、

「テストの後にご褒美として物を買ってあげているんですが、良いのでしょうか?」
とご相談を受けたことがあります。お子さんはまだ小学生でしたので、ご褒美と言っても鉛筆や消しゴムなどの額も小さい文房具だったのですが、だんだん要求が大きくなっていく様子が見られたことに不安を感じられたようです。また、物を買い与えることが良い事なのかも悩んでいらっしゃるご様子でした。親御さんからしたら、モチベーションを上げるために良かれと思われての行動だったのでしょうが、一度そうしてしまうとなかなか「やめる」というのは難しくなります。また、子どもにしてみれば、あの時は買ってくれたのに急になしにされてしまえば「何で?」と思うのは当然のことでしょう。


中学生ぐらいでも同じように、「定期テストで○点とったら、○○を買ってもらえる!!」と嬉しそうに子どもたちが話すのをよく聞きます。

「テストのご褒美に物を買う」―これが良い事なのかどうか?
難しい判断です。大人でも子どもでも何かのご褒美に欲しいものが貰えるというのは嬉しいことです。また、それによってモチベーションが上がるのも事実です。実際にそのような方法で子どもの気持ちをうまく刺激してモチベーションを上げ、良い方向に進むという話も聞きます。何かの番組でも、子どもの好きなミニカーをご褒美としてあげることで多くの試験で高得点を取ったり、資格を取得したりしたという小学生を見ました。

私は以前は、「よくない」と思っていました。誰のための何のための勉強か?と思うからです。しかし、勉強は誰のため何のためにするのか?を親子でよく話し合ったうえで、ご褒美のものを絞り込んでならば「あり」なのかな〜と最近は思います。そのテレビ番組で登場した子も自分なりの勉強の目的、将来の目標をしっかり持っていました。きっと普段からそういう話を家庭の中で話していらっしゃったんでしょうね。

結局のところ、勉強に対する考え方、将来に対する方向性・目標などについてのお話が家庭の中でどれだけされているかにかかってくるのではないでしょうか。まず、ご褒美ありきで馬の鼻先にニンジンをぶら下げるようなやり方では長続きしません。勉強はその質は変わっても、一生続くものです。そして小中学生時代の勉強はその後の人生の土台になるものです。ご褒美が無ければやる気がでないようでは、困るのは子ども自身なのではないでしょうか?

これから迎える長い冬、勉強は誰の何のため?を親子でじっくり話す良い時季ではないでしょうか。