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啓新セミナー

[2013年12月2日]

音読

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

先週から『個別面談』が始まりました。
お忙しい中、しかも、悪天候の中、ありがとうございます。とても感謝しています!
まだ始まったばかりで、一部の方としかお話ししていないのですが、今回の面談は私の方が勉強させられることがたくさんありました。
ある中学生のお母さんと面談をした際、そのお母さんは、後期中間テストの国語が悪かったので自分の目の前で教科書のテスト範囲を音読させるようにしたとおっしゃっていました。
音読をさせると、げっつん、ばったんですらすら読めない。しかも、小学校で習った漢字ですら読めないありさまだったそうです。
「この子は教科書すら読めないんだから、問題なんか解けるわけがない。」と、あらためて自分の子の現状を知ったそうです。
どのお子様も様々な問題を抱えています。ですから面談では現状の問題点を示し、その解決策を話し合う必要があります。
よって我々講師は、一人ひとりの現状をきちんと分析して、その子にあった解決策を提案できるように事前に準備をしなければいけないのです。
先ほどのお子さんに対しても、「スケジュール表をもっときちんと作り、国語はこの問題集を使ってこういうふうに進めていけばいい、英語は・・・・ 。」と考えていたのですが、お母さんの「音読をさせた」という言葉ですべて吹っ飛びました。
教科書がきちんと読めない子に、スケジュールがどうのこうのだとか、問題集がどうのこうのだとか言っても意味がないですよね。
教育業界もIT化が進んでいて、ネットで問題を解いたり、進捗管理ができたりしますし、教材会社からも『かゆいところに手が届く』的な問題集が出版されていますが、やはり学習の基本は『音読』ですね。
教科書がきちんと読めるようになって初めて、スケジュール管理や問題集等がいきてくるのだと思います。
「うちの子、勉強の仕方がわからないんじゃ?」と悩んでいる方は、まずは教科書をすらすら読めるかどうかを確認した方がいいと思います。
学習の基本を思い出させてくれたお母様に感謝です! ありがとうございました!!


気がつけばもう12月ですね。
朝から新潟らしい?どんよりとした天気が続き、テンションも下がりがちですが、新しい発見や気づきを楽しみに、今週もがんばっていこうと思います。