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啓新セミナー

[2014年1月31日]

親の背

早くも1月が終わりますね。最近は暖かいかと思えばググッと冷え込んだりと安定しないお天気が続きます。小中学校でもインフルエンザが流行し始めたようです。体調を崩しやすいこの季節、教室に最近よくテレビCMで見かける「空間除菌」ができるものを置きました。どうしても締め切った空間となってしまうので、少しでも環境をよくしようと昨年の秋に加湿空気清浄器を入れたのですが、より環境を良くしようと思いまして先週から置きはじめました。中3の公立高校入試まで残り40日、体調を崩さず最後まで頑張ってもらいたいと思いますし、小学生や中1・2生にとっても学年末を迎え今年度学習の総まとめとなる大切な時期ですので元気よく過ごしてもらいたいと思います。


最近、和田秀樹さんの「『頑張れる子』の育て方」という本を読んでいます。
長年、塾講師を勤めてきて年々「自分の目標をしっかり持ちそれに向かって最後まで頑張り続ける」子というのが減ってきている事を感じます。日々の学習活動だけでなく、定期テストの点数や志望校選択においても「このあたりでいいや」というような変に妥協したような目標で中途半端な学習の子が増えてきています。もしくは始めから「勉強にはむいていない」と決めつけて頑張ろうとしない子もいます。

勉強に対して「頑張る」という言葉はとてもあいまいで他人から見たら頑張っていなくても本人的にはとても頑張っているということもあります。しかし、得意不得意はあるかもしれませんが、基本的に中学までの学習内容は必死になってやれば出来るものが多くあります。ですから満点は無理でもある程度までは得点できます。点数だけで人の頑張りははかれないという人もいますが、学習においての頑張りははかることが出来ると思います。ですから、「頑張れる子」になれるかどうかはとても重要だと思います。

この本では「頑張れる子」にするための家庭での取り組み方、親としてのふるまい方、環境の作り方などが書かれていました。参考になることが多くあり、とても勉強になりました。中でも「和田家の7カ条」が印象に残りました。

「和田家の7カ条」
?きちんとあいさつする
?人に暴力をふるわない
?絶対にウソはつかない
?隠しごとをしない
?悪いことをしたら素直に謝る
?自分で決めた約束は必ず守る
?わが家のルール、学校の決まり、社会の決まりを守る


家庭での昔で言う「家訓」のようなものがしっかりあることと学習に対して頑張れるかは密接な関係があるようです。家庭内のルールは大切であることを考えさせらる1冊でした。



ちなみに、以前でしたら『勉強になるな〜』で終わったと思うのですが、自分も親となってからは若干目線が違うためか勉強にはなったのですが、なぜか重〜い気持ちになってます。親としてまだまだ甘いんだなと思わされました。子供に対して「こうなってほしい」という思いがあるならば、親としてもそれなりの努力をしなければいけないということですね。「親の背を見て子は育つ」とはよく言ったものです。親となった私自身も「頑張れる人」であるように努めたいと思いました。