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啓新セミナー

[2014年7月18日]

平方根、おもしろい!?

梅雨空が続きますね。ジメジメした毎日で少し体が重く感じます。こんな時期はしっかり食べて寝て体調を崩さないように気をつけたいと思います。皆様もお体お気を付けくださいね。

夏休みを迎えるにあたって、現在までの学習状況、塾でのご様子などをお話しさせて頂くために、先月末から塾生面談をさせて頂いております。お忙しい中お時間を頂きましてありがとうございました。面談をさせて頂くと子どもたちの家での様子や家庭学習の状況などをお聞かせいただけるので今後の指導にとても参考になります。また、それと同時に保護者の方々のお考えをお聞かせ頂けることで多くのことを気付かせて頂けて非常に勉強になります。本当にありがとうございます。子どもたちの学力を向上させるにはご家庭とどのようにタッグを組んでいけるかがカギとなります。今回の面談での色々なお話を今後の指導に活かして、保護者の方々のご期待に沿えるよう頑張りたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。

先日の授業でとても嬉しいことがありました。今、中3の数学は平方根の学習をしているのですが、あまり数学が得意ではない生徒が
「これ、おもしろい!」
と言って嬉々として取り組んでいたのです。中学1年から通塾している生徒で、ごくごく普通に取り組んでいる子です。今までも教科や単元によって、好き嫌いはあり取り組み方にも一般的な中学生と同様、好・不調はありましたが、そこまで楽しんで、面白がって取り組む姿を見たのは初めてといってもいいぐらいの様子でした。

もともと、啓新セミナーの授業は必要以上のことを教えすぎない、教え込まない、必要最低限の指導で徹底的に反復練習を繰り返して自分の力で問題を解けるようにすることを大切にしています。ですから、授業中はひたすら問題演習と取り組んだ問題の間違い直しを繰り返しています。授業中はどの子も「ひたすら黙々と問題を解き続ける」状態なのですが、その日のその子は、「おもしろい!おもしろい!」と言いながらずっと取り組んでいました。

こんな姿を見ることが出来るのは本当に嬉しいです。勉強では自分の力で解けるかどうかが一番大切なことです。難しい問題にぶつかったときに、どんな気持ちでその問題に相対するかは学力伸張に大きく影響します。私たちは子どもたちが「一人で勉強できる子に自立させる」ことが大切だと考えています。私たちはそうなるためのサポート役としているのだと思っています。

勉強は自分との闘いです。何度解いても何時間かけても出来ないようなものは質問するのが一番ですし、聞かなければできないような問題にかかりきっていることは時間の無駄です。しかし、自力でどこまで解けるのか?チャレンジしようとする気持ちは必要です。チャレンジするときに「おもしろい」と思う気持ちがあるかないかで踏ん張り度が変わってきます。

定期テストや入試だけでなく、社会に出てからも色々な問題に直面します。その時に、少し考えて「無理!」といってすぐに投げてしまっては成長しませんし、社会に出た時には投げられない問題が多くあります。日々の学習を通して「踏ん張り度」を上げていくことが試験勉強や受験勉強の意義の一つなのではないでしょうか。私が大好きで尊敬する花まる学習会の高濱先生の言葉に「自分でメシの食える大人になる」という言葉があります。「自分でメシが食えるようになる」ためには、難問に直面した時に自力で何とかしようと努力することは必要なことです。数学の問題を「おもしろい」と言って取り組んだその子は「おもしろい」と思えるまでその前段階の「つまらないこと」を我慢してまじめに取り組んだことで「おもしろい」と思えるようになったのだと思います。

これからもその子のように、一人でも多くの子が「おもしろい」と思って取り組めるようになるように子どもたちをしっかりサポートしていきたいと思います!