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啓新セミナー

[2014年9月12日]

重要!!小学生の国語の学習!!

随分涼しくなり、過ごしやすくなりましたね。一日の寒暖差が大きくなってきたためか、塾生の中にも体調を崩す生徒が出ています。上手に体温調節して風邪をひいたりしないように気をつけてくださいね。

上山中・黒埼中では先週末に体育祭が終わり、いよいよ来週には前期期末テストとなります。部活動も停止期間となりましたので、テストに向けてこの週末の連休はしっかりと学習しテストに備えてもらいたいと思います。小針・鳥屋野はテスト結果が出始めました。結果は上々で、合計得点で30点以上UPし450点以上をマークしたり、90点以上の高得点をキープしたりと夏休みにしっかり取り組んできた成果が出たようです。生徒も嬉しかったようで『満足!』と笑顔を見せていましたが、私たち二人も大喜びです!今回の結果を自信に変えてこれからも頑張って欲しいと思います。「自信」をつけるのは人からの言葉ではなく自分自身の努力の成果です。テストの内容を見ても、この内容でこれだけの得点が出来るのは力がついた証拠です。自信を持って今後の学習に取り組んでもらいたいです。これからテストを迎える人も今取り組んでいることがその後の自分の自信を創る一歩となります。残りの1週間をしっかりやり切りましょうね。

中学生の国語のテスト対策をしていると、小学校での国語の学習の影響を大きく感じます。今回のテストでは、中1では文節・単語、中2では熟語の構成、中3では熟語の読み方が範囲となっています。いずれも小学校でその基礎を学習しているものばかりです。特に中3の範囲となっている熟語の読み方では、漢字の音読み・訓読みの違いがベースとなりますが、意外にも多くの生徒がその違いがあやふやの状態で、今さらながら『音読みと訓読みの違いって何だっけ?』なんて質問も出るくらいです。また、中には『漢和辞典ってどうやって使うの?』なんて言葉が飛び出すこともあり、改めて小学校での学習を丁寧にすることの大切さを痛感させられます。

最近は電子辞書やタブレット型端末の普及が著しいため、低学年からそういった『便利グッズ』で学習している生徒もいます。古いかもしれませんがやはり紙ベースの辞書をしっかりと使うことが必要だと思います。ピンポイントで答えが出てくるものではなく、少し遠回りのように見える「意味ある無駄な行為」が知識を広げ、興味を広げるのだと思います。中学生のテスト対策では目の前に迫ったものを何とかするための行動となりますが、小学生の間だと余裕をもって「興味・知識を広げるための行動」として取り組むことが出来ます。その行動の積み重ねを一つでも多くしておくことで、自然と『言語感覚』が身に付くのだと思います。

また、中2・中3では短歌・俳句が出題範囲となっていますが、今どきの子供たちの季節感、自然のものに対する感性の弱さを感じます。それぞれの句や歌の情景や意味をどのように捉えているかを生徒に聞くと、驚くような珍解答を連発します。これも小学生までの年少の時期の過ごし方が大きな影響を及ぼしていると思います。

季節の移ろい、食べ物、植物の変化など映像からだけでは感性は磨かれないと思います。いかに多くの体験をし、自然のものに目を向け触れあうことをしたかが大切だと思われます。中学生になりテストのためだけに「勉強」として取り組んでも、それぞれの句や歌が表す情景を頭に描き理解することは難しいことです。結局はそれぞれの歌・句の意味をただ丸暗記することとなり筆者の心情を理解し鑑賞することは出来るようになりません。

小学生のうちに、自然のものや社会現象に目を向けさせることは単に理科や社会の勉強に繋つながるだけでなく、国語の文章読解・詩歌の鑑賞にもつながっていくのだと思います。『便利グッズ』から離れ様々なものに目を向けさせたり、敢えてその子が興味のないジャンルの本を読ませたりすることで培われるものが多くあると思いました。