[2014年9月26日]
「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今年は例年より早く秋が来たように感じられますね。お彼岸を待つことなく涼しくなり過ごしやすい日々ですが、昨日も名古屋で大雨による地下鉄浸水があり様々な自然災害の多い年ですね。浸水した地下鉄は、昔名古屋に住んでいたときによく利用したものなので、ニュース映像を見て驚きました。自然災害は防ぎようがありませんが、出来る限りの備えをしておかなければいけないということを痛感させられます。と、言いながら我が家は何も準備していないので、今年こそは!!と思いました。
先週で各公立中学校のテストが終わり結果が出始めました。中学2年生は結果が出揃い、授業で『テストの振り返り』とその振り返りシートをもとに面談を始めました。今回の中学2年生の結果は塾生の8割が400点を超え、そのうち半数は450点以上を獲得するという非常に良い成績となりました。また、惜しくも400点に届かなかった生徒も本当にあと数点で400点という得点でした。どの生徒もこの夏休み本当によく頑張りましたし、テスト前の対策授業でも一生懸命取り組んでいました。テスト前は一人ひとりの習熟度に合わせた問題を選定し徹底的に反復練習を繰り返したのですが、今回の結果を見るとやはりこの「反復練習」の量が結果に出ていると感じます。結果は全ていかに取り組んだかにかかっています。どの生徒もこれだけの結果となるだけの頑張りをしたことを嬉しく思います。この結果を自信に変えて後期も頑張ってもらいたいと思います。また、中1・3年生の結果は、結果が揃い次第報告したいと思います。
今回2年生の結果はとても良いものでしたが、毎年中学2年のこの時期は指導することを非常に難しく感じます。中学3年間の中で最も精神的に不安定になる中2生は学習内容云々というより、精神面でのフォローの重要性を感じます。特に、男子は中2になった春先から夏にかけて、女子はこの前期期末テスト前後から冬頃、最も難しく思います。中学生活に慣れ、部活動も3年生から引き継ぎ自分たちが中心的存在となることで忙しくなり、更に受験に対する意識も低いため勉強に対するモチベーションが下がりやすくなります。ですから、中2の1年間は成績が低迷することが多くあります。しかし、中学2年生の1年間の学習活動をどう行うかによって、高校入試における志望校ランクを大きく変化させます。子どもたちにとってこの「受難」ともいうべきこの時期を、いかに我慢して取り組むことが出来たかは非常に大きいものです。
また、保護者の方にとってもなかなか勉強に対する意識が上がらないお子さんをどうフォローするかは非常に大変な事でもあります。やる気が出ないお子さんを見て、「やる気が出るまで待とう」と思われる方もいらっしゃるようですが、「勉強に対するやる気」は待っているだけで出るものではありません。それは、中2生に限らず小学生、中1生、更には中3生も含めて同じです。「やる気」の素となるのは「目指すべき目標がはっきりしていること」です。目標設定がきちんとされていなければ「やる気」なんてものは絶対に出てきません。「やる気」は「やる木」とも言います。種まきをして水をまかなければ芽が出ません。目標設定の種は家庭での会話の中にあります。子どもたちの『勉強しないで良い成績を取りたい』というのが無理なのと同じように、家庭内での「『種まき』をしないで『やる木(=気)』が出るのを待つ」というのも無理な事なのではないでしょうか。日々の会話の中に隠れている『やる気の種』をしっかりまくことが学力UPの第一歩だと思います。