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啓新セミナー

[2014年10月6日]

一を聞いて十を知る

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

先週、小学3年生の子が入塾し、最初の授業がありました。
小学生の低学年の子は授業の理解度云々よりも、塾での『動き方』を徹底することにすごく時間がかかるのですが、その子は1回の指示でスムーズに動くことができるようになったのです。
指示が1回で済むということは、人の話をきちんと最後まで聞き、それを頭の中で整理・実行しないとできるのもではありません。
小学3年生ぐらいですと、「次これやって」「そしたらあれやって」を何回か繰り返さないと、なかなか定着しないのに、たいしたものです。
(中には小学校高学年、中学生になっても、指示なしでは何もできない子もいます)
さらにその子のすごいところは、指示が出る前に、他の子の動きを観察して、それを真似して動くというところです。
これにはすごく感心させられました。
お家の方の話では、小さい頃からスポーツをやっていて、「監督の話は1回で聞け」と指導していたからではないかとのことでした。

『一を聞いて十を知る』
なかなか簡単なことではないですが、小さい頃から徹底すれば必ずできるようになるのですね。
今の子は一を聞いて、二どころか、その一でさえもきちんとできない子がたくさんいます。
これは子どもたちの能力の問題だけでなく、我々周りの大人が口や手を出しすぎて、子どもたち自身に考えることをさせなかったことも原因であると思うのです。
小学生でも中学生でも、毎回、「今日は何月何日ですか?」と聞いてくる子がいるのですが、これはその典型ではないでしょうか?
そういう子は、誰かが噛み砕いて手取り足取り教えてくれることに慣れてしまっているので、自分で考えない・調べないし、文章で書いてあることを自分で理解しようとしないし、話を最後まできちんと聞こうとしないのです。
やはり話が最後まできちんと聞けない子の成績は上がりません。
学校や塾ではもちろんのことですが、ご家庭でも『きちんと最後まで話を聞く』ことを徹底してほしいですね。