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啓新セミナー

[2014年11月7日]

「体でおぼえる」学習

今日は「立冬」。暦の上では今日から冬ですね。朝晩だけでなく日中の気温も低くなり、暦だけでなく「冬」を実感させられる毎日です。タイヤ交換、ファンヒーターの準備、厚手の冬用衣服を押し入れから出す・・・色々と冬支度をしなければいけませんが、取りあえず今週は2歳のチビと一緒にインフルエンザの予防接種をしてきました。今年の冬も体調管理をしっかりして風邪をひいたりしないように過ごしたいと思います。

今週の水曜日の新聞に「県課題図書読書感想文コンクール」の最優秀賞に選ばれた作品がありました。とても嬉しいことに啓新セミナーの塾生の作品もその一つとして選ばれ掲載されました。選ばれたことは塾生から聞いていたので、掲載されるのを楽しみにしていたのですが、改めて紙面で感想文を読んで素晴らしい感想文だと感動しました。以前も全国的な感想文コンクールで入賞したこともあり、その時の感想文も拝見させてもらったのですが、その時からまた更にステップアップした感想文で本当に嬉しく思いました。開校当初から「わくわく文庫」を受講頂いて今年で3年、毎週本当に驚くような集中力で読書し、推敲を重ねて感想文を書いています。最近は少し難しい作品にもチャレンジしていますが、一つ一つの文章を丁寧に読み、自分なりの工夫を重ね時間をかけて感想文を仕上げています。
読書は語彙力や読解力がつくだけでなく、色々なことを考えるきっかけがうまれ、世界を広げてくれます。また、感想文を書くことで表現力がより豊かになります。これからも「わくわく文庫」を頑張ってもらいたいと思いますし、読書を通してどんどん世界を広げていってもらいたいと思います。


先週のブログで新潟県の公立高校入試の国語の難しさについて触れました。今年からは筆答検査も加わるので、今後、国語の文章読解力・記述力は更に必要となってきます。筆答検査Bでは入試の倍近くの文章を読み、設問に答えなければいけません。こうした文章の読解力・記述力は中学生になって、もしくは中3生になってから始める勉強だけで身に付けるのは当然のことながら難しいものです。読解力・記述力が身に付くには年単位の長い時間がかかるものです。入試問題や筆答検査のサンプル問題を見ると、小学生のうちからの学習がいかに大きく影響するかを強く感じます。

また、読解力だけでなく漢字、語彙・文法の力も非常に大切で、国語の入試問題では漢字が20点分出題され、漢字、語彙・文法問題だけで全体の3割強となります。平均点が40点台ということを考えると、こうした基本的学習能力を問われる問題で得点することは非常に大きいことです。

私は学習には「思考してするもの」と「体で覚えるもの」があると思います。そして、漢字や英単語などは「体で覚えるもの」だと思います。漢字や単語はどれだけ練習したか、どうやって練習したかで書ける、書けないが決まります。

漢字練習は小学生のうちに練習するクセがついていなければ中学生になり、受験に必要ということでいきなりやろうと思っても出来るものではありません。また、漢字練習のクセがついているかどうかは、英語にも影響します。小学生の間に漢字練習のクセがついていない生徒は、中学生になって英単語を覚える練習が出来ません。単語を覚えられなければ英語の学習は困難を極めます。実際に、漢字練習する習慣を小学生時代に身に付けてこなかった生徒の多くは英単語を覚えるのも苦労していますし、英単語をなかなか覚えられない子の多くは、漢字練習が習慣化されていません。

高校入試は「中学3年間の総まとめ」ではなく、「小学1年生からの9年間の総まとめ」であると思います。昔から言う「学習の基本は読み・書き・そろばん」というのは最もなことで、毎日必ず取り組むべきことが何よりも「漢字練習」ではないかと思います。毎日「漢字練習」というちょっとした積み重ねをさせることが、全ての教科の学習における基を築くことになるのではと思います。