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啓新セミナー

[2015年1月9日]

「ひな鳥学習」

金曜日のブログ担当の大谷詠子です。今回が2015年初のブログとなります。ということで、大変遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今週から通常授業が始まりました。中学生は来月に学年末の期末テストを控えているため、休み明けとなる今週の授業から全開でビシバシとやっています。冬休みの期間もいつも通りの(いつも以上?)の宿題を出し、今週は日々そのチェックを行っています。どのページ・教科も丁寧にやれている子もいれば、ところどころ雑になっている子もいます。

宿題の取り組み方を見ると、ひとりひとりの生徒がどのように休み期間を過ごし、学習してきたかが分かるので、問題が解けているかどうかということよりも、どのように取り組んできたか?どのような問題が雑になっているか?などを気を付けてチェックし、ここからの指導の重点ポイントを考え、声掛けを行う毎日です。勉強は戦略も大事です。一人ひとりの現状から入試まで、定期テストまでのそれぞれの学習における戦略を考え、子どもたちと一緒に取り組んでいきたいと思います。

2015年1月の「今月の一言」はこれです!
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お正月といえば、子どもたちが楽しみにしているお年玉。この時期は大人よりも子どもたちの方がリッチなのでは?と思います。ということで、お札の顔として知られる福澤諭吉の「学問のすゝめ」の一文です。

なかなか学力が伸びない生徒の多くが「教科書を読んだけど出来なかった。」と言います。
当たり前のことです。教科書をただ「読んだ」だけで分かる・出来るようになる人なんていません。教科書を読むときにどのように頭を使ったか?頭が働くようにどのように工夫して読んだか?が必要です。

また、「教科書を読んでもわからない。」という生徒もいます。
確かに内容が分かりづらかったり、理解しづらかったりすることはあるかと思います。しかし、このような言葉を言うほとんどの生徒が自ら理解しようと工夫したり、分からない言葉の意味を調べたりということをしていません。それでは十分な勉強をしたとは言えません。

最近の子は・・・なんて言葉を使うと自分が「オバサン」になってきたと実感してしまいますが、年々子どもたちは「ひな鳥学習」になっていることを感じます。「ひな鳥学習」とは、ひな鳥が口を開けていればエサがもらえるように、自分では取りあえず教科書を読む、取りあえずノートを写すだけでその後は手取り足取り解説してもらえるのを待っている学習のことです。(勝手に私が命名した言葉です(^_^;))

確かに教師や塾講師は「教える、解説する」ことが仕事ですが、子どもたちが自らの心・頭・手を働かせ、自分なりに工夫して調べることをしなければ学力として定着する訳がないのです。感覚神経を2つ以上使って行ったコトは記憶されやすいということが以前読んだ本にも書いてありました。なんにせよ、「自分自身の勉強なんだから、ちょっとは苦労しようよ」と思い“イマドキの子どもたち”を見ています。

2015年、この1年が「飛躍」の年となるよう、“ひな鳥”から脱却し自分の手で『掴み取る』たくましさを身に付けてもらいたいと思います。今年も一緒に頑張りましょう。