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啓新セミナー

[2015年1月23日]

よみがえる記憶

毎年、大寒から立春までのこの時季は最も寒さ・天候の厳しくなりますが今年はそうではありませんね。今日も寒いもののお日様が出て天気予報の雪マークは??と思うような日ですね。それでも小学校ではインフルエンザが猛威をふるっているようで、お休みをする小学生がめだってきました。まだまだ冬の厳しさはこれからが本番!手洗いうがいをしっかりして十分に睡眠をとり、風邪・インフルエンザに罹らないように気をつけたいと思います。

今週は私立高校の入学試験がありました。全員が合格し取りあえず高校入試第一弾は無事、終了しました。ここから公立高校入試に向け最終追い込みとなります。今年は新入試制度となる初めての年です。学力をしっかりつけることは勿論のこと、2日間の入試日程を乗り越える精神力・体力も必要となります。私たちもこの最終期間、全力指導で最後まで生徒達をサポートしていきたいと思います。

昨日は教材会社のセミナーに参加してきました。普段、夫婦二人で仕事をしているため、ほぼガラパゴス状態(>_<)。出来るだけ多くのセミナーなどに参加して“外”の空気を吸うように努力しています。

昨日のセミナーでは関西の大手学習塾の方のお話を聞きました。その塾の開業当初のお話しや自分たちの教育理念を子どもたち、保護者の方々にいかに伝えているかなどのお話が聞けました。また、塾として教育理念を子どもたち・保護者の方々と共有していく大切さについてもお話しされました。

「塾」というのは講師と子どもたちや保護者の方との信頼関係がベースにあって指導が成り立ちます。だから、塾講師はただ授業をしていれば良いのではなく、その指導に理念・信念を持つことが必要であるということ。勉強を好きだと思う子どもは多くありません。なので、講師は彼らにとって嫌な事、耳の痛い事を言わなければいけない機会が多くありますが、指導に対する理念・信念をを子どもたちや保護者の方々と共有することで、人間関係を構築し、タッグを組んで歩むことができ、結果として子どもたちの学力は向上していくということでした。

自分自身の指導に対する考えと通ずるものがあったことと、お話をされた方の学習塾が私自身が小・中学で通っていた塾だったということでストレートに心に響くお話でした。自分が通っていた当時のことを思い出すと、本当に厳しい指導だったことや、ものすごい量の宿題だったことが記憶に残っています。ですからその塾の教育理念は納得の内容でした。

また、厳しく大変な塾でしたが、私の中ではとても良い塾として残っていますし、あの塾に通って良かったと今でも思っています。授業前の昼礼の厳しい雰囲気や先生の顔は今でも思い出されます。小・中学生だった当時は、どの教科の先生も非常に怖かったという印象がありますが、厳しさの中に熱さがあった授業だったこと、挨拶・時間厳守など人としての礼を大切にする塾だったことを記憶しています。

もう20年以上前の話ですが、こうして自分の中に残っていることを今回のセミナーで思い出し、「記憶に残る」授業をされた先生方を、同じ職業に就いた今、とても尊敬します。私自身、よく子どもたちに「怖い、厳しい」や、「鬼ババア」などと言われますが、当時の記憶が根底にあるのかもしれませんね(^_^;)。

今回のセミナーに参加し、改めて「塾講師」という仕事について考える機会が得られたことを嬉しく思いますし、私たち“啓新セミナー”も子どもたの学力を上げるだけでなく、子どもたち、保護者の方々との人間関係をしっかり築いて「記憶に残る塾」となりたいと強く思いました。