[2015年2月13日]
今週は週の始めから寒い日が続きますね。先週末が暖かかったので余計に寒く感じます。急激な温度差で案の定、うちのチビは週明けから鼻水をたらし発熱(*_*)。病院通いの日々です。来週には上山中の定期テスト、そして間もなく公立高校の一般入試となります。私たちがやられないように気をつけたいと思います。
現在、中学生はテスト&入試対策の真っ最中です。今回の定期テストは各学年とても範囲が広いことと、範囲の内容が難しいことでどの生徒も苦戦しています。この週末が勝負です。しっかり学習してテストに臨んでもらいたいと思います。
先日、『わくわく文庫』を受講している小学生6年生の子に「竹取物語・伊勢物語」を読んでもらいました。『わくわく文庫』では私たちの方で一人ひとりにあわせて読書する本をこちらから提案しています。
小学6年生には少し難しいかな?と思いましたが、4月から始まる中学の学習で必ず「竹取物語」は題材として学びます。予習の意味と、敢えて子どもたちが自分から選ばないようなジャンルの本を読ませることで視野を広めてもらいたいという意味で読んでもらいました。
数回に分けて読書し、感想文を書いていったのですが、毎回、分からない言葉を辞書で調べたり、感想文を書くための下書きメモを作成したりを繰り返し1冊を読み終えました。「竹取物語」では、自分が知っている「かぐや姫」とは大きく違うことを発見できたり、「伊勢物語」では自分なりに好きだなと思うお話を見つけることができたりしました。
読書後は「少し難しかった」という当然の感想と、「面白かった」という意外な感想がでました。現代語訳であっても時代背景が大きく異なる時代の物語なので、理解しその様子をイメージすることは相当難しかったと思うのですが、もともとの読解能力が高い生徒さんということと、何よりもこちらから提案された少し高いハードルに対して前向きに取り組もうとする姿勢があったからではないかと思います。
学力を伸ばすために不可欠なものは、「少し高いハードルに対する前向きな姿勢」だと思います。年々、現状の自分以上のハードルを飛ぼうとしない子どもたちが増えていることを感じます。子どもたち自身も「無理をしない」、親御さんも「無理をさせない」、現状の力で楽に超えることができるハードルを選ぶ、そんな傾向を感じます。
現在塾生の中には、定期テストで毎回450点前後を取る生徒が数名います。それだけの点数を取るだけの高い学力を持っているにもかかわらず、目標得点を書かせると420点ぐらいを書きます。色々な理由を言ったり、謙遜したりしますが、高い目標を書いてしまうとそれだけのことをしなければいけなくなるのが辛いというのが本音ではないかと思います。こうした生徒を見ると本当に歯がゆくなります。
いつどんな時でも「全力疾走」というのは大変かと思いますが、小中学生時代に「ちょっと手を抜く」なんてことは覚えてもらいたくないと思います。先ほどの小学生さんは、こちらからの提案に気が進まない時やちょっとハードルが高い時でも、まず受け入れて自分なりに一生懸命取り組んでいます。そんな姿勢を持つことが飛躍のカギではないかと思います。
次回からは『文豪シリーズ』として手始めに芥川あたりを攻めようと思います。どんな反応となるかが今から楽しみです。塾生一人ひとりがステップアップし続けるよう、子どもたちの現状をよく観察し、一つずつハードル設定をしていきたいと思います。そしてそのハードルを苦労しながらも越していく子どもたちの姿を楽しみにしたいと思います。