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啓新セミナー

[2015年4月24日]

10歳までの『読書量』

今週に入り暖かい日が続きますね。今日あたりは暖かいを通り越して汗ばむ陽気です。今年のゴールデンウィークは全国的に暑くなるそうです。来週には5月となるので初夏の陽気となるのもうなずけますが、もう少しポカポカ陽気の春を満喫したいと思ってしまいます。

先週で塾の子どもたちが通う中学全ての学校の修学旅行が終わりました。子どもたちも楽しかったようで、「毎日修学旅行でもいい!」なんていうことを言う生徒もいました。「それでは旅行にならんじゃん!!」なんて話していたのですが、友達同士の旅行は楽しいものですよね。旅先では色々なことが新鮮に感じられたり、それまでは気にもしなかったことが目についたりと、ちょっとしたことが世界を広げてくれます。話で聞いたり本で読んだりするだけでは得られない感動や発見もあります。今はまだ、学校行事、もしくは家庭行事としての旅行ですが、大人になった時に子どもたちには色々なところに出かけて世界を広げて欲しいと思います。


先週のブログではテレビドラマのお話をしましたが、今週は最近私が読んだ本についてです。

1ヶ月ほど前の新聞の広告欄で目にした本のタイトルにひかれ購入しました。そのタイトルは
「将来の学力は 10歳までの『読書量』で決まる!」(すばる社 松永 暢史著)
です。
長年子どもたちの指導をしてきて特に最近感じていたのが、確かに読書量が多い子は学力が高いことは多くありますが、「読書家=高学力」とは一概に言えないということでした。それは読んでいる本の「質」の問題なのか、一人ひとりの本の「読み方」の問題なのか、多く本を読んでいるからといってテストでの得点、とりわけ国語の得点が高いわけではない子どもたちを多くみました。ちょうどこの本に出会う少し前に、主人と
「本を読むことは大切。多くの本を読むことも大切。でもたくさん読んでいれば学力が高くなるのではなく、いつから本に触れていたかも大切なのでは?」ということを話していました。そんな時にこの本と出会ったのです。

本の中に、
「地頭の基礎が作られる10歳くらいまでには『本』をとにかく与えてほしい。」

とありました。なるほどと。運動や芸術などでもただやれば誰もが上手になったり、それ相応の腕間になる訳ではありません。いつから始めたか?というのは大きく影響します。大人になってからピアノを始めても「絶対音感」が身に付く訳ではありません。それと同様に、ただ多く読むだけではなくいつから本に触れたのか?ということが学力に大きく影響するということでした。また、幼少期の「読み聞かせ」の方法や、読むと良い本なども具体的に書かれていました。

とても参考になり、また読みやすい本なので何度か読み直してしまいました。塾にある本の貸し出しも行っていますので、皆さんも一度読まれてはいかがでしょうか?