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啓新セミナー

[2015年5月15日]

スマホの存在って・・・

新学期が始まってから1か月が過ぎましたね。どの学年の生徒さんも1か月前は少しソワソワした様子でしたが、少し落ち着いてきたように感じます。我が家のチビすけも新しい生活に慣れてきたようで、喜んで幼稚園に通っています。1か月前は毎朝、幼稚園の玄関口で大泣きしていたのが嘘のように、今では送っていった私のことを振り向きもしないで教室に向かって走っていきます。喜んで行ってくれるのが一番なので良いのですが・・・(^_^;)。

小学校ではクラブ活動が始まり、また、運動会も近いため授業開始直後の小学生さんは少しグッタリ気味。授業後半になると“復活”してきて、休み時間などは「運動会に備えて!」といきなりストレッチ運動を始める子もいます。運動会までもう少し!ケガや病気をしないで楽しく運動会を迎えてもらいたいと思います。また、中学生も市内大会が近いため、運動部の生徒さんは私たちが見ていても「大変なんだな」ということを感じる様子です。小学生も中学生もお疲れモードの中、頑張って来てくれることを嬉しく思う毎日です。

一昨日の新聞の子育てに関する記事の欄に考えさせられる記事がありました。
スマホやタブレットなどの携帯端末機に触れる時期が早ければ早いほどゲーム機を欲しがる年齢が低くなる傾向にあり、また、携帯端末機で遊ぶ子は、スマホなどを取り上げると他のおもちゃを取り上げる時より激しく怒ることがある
という内容でした。調べてみると、乳幼児のスマホ接触率は6割近く、そして1週間に1回以上使っている子どもは6割以上、4人に1人はほぼ毎日使っているというデータもありました。また、スマホはタッチするだけで画像が変化するため子どもにとってはより面白く、そのため「依存度」が高くなるそうです。
スマホがこれだけ普及して何十年も経っている訳ではないので乳幼児期にスマホなどで遊ぶことが脳などに与える影響に関してのデータはまだ十分にそろってないようですが、日本小児科医会は『2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう』と提言しています。

私自身、現在3歳児の子育て真っ最中、どうしても手が離せないときや、ちょっと自分自身が休みたいなんてときにテレビのお世話になることもしばしばです。幸いというか『え!今どき!』というか、現在スマホには縁がない生活。そろそろスマホにしようかな〜なんて時代遅れなことを話している状態なので「スマホを取り上げて子どもに怒られる」という経験はないのですが、そんなに遠くない将来、「子どもとゲーム機」問題を考えなければいけないなとじわじわ感じています。

最近は、『スマホ子守』なんて言う言葉をよく耳にします。実際に幼児向けのアプリなども多数存在するようですね。自分自身、外出先で子どもがぐずりだし困ることがよくあるので「こんな時にスマホがあったらな」とは正直思います。『スマホ子守』に対しての意見は賛否両論で、どちらの意見もなるほどなと思い、自分自身「良い、悪い」の判断に困ります。しかし、小・中学生の中でスマホやゲーム機が学習の妨げになってしまっている子は多く見られます。実際に、小・中学生の保護者の方からゲーム機・スマホを含む携帯電話機ばかりかまっていて勉強しないという内容の相談をよくいただきます。保護者の方には対応策などを提案させて頂くのですが、最後は「取り上げてください」と言うしかない状況になっていることがほとんどです。

ゲーム機にしてもスマホにしても今は大人がはまって楽しむ時代です。大人が楽しいものを子どもが楽しくないことはありません。楽しいものが目の前にあり、その楽しさを知ってしまった子どもにただ「我慢しろ」というのは酷なことだと思います。当然のことながら、こうした機器は子どもが勝手に自分で買ってくるわけではありません。つまり、保護者の方が買い与えているのです。色々な必要に迫られて、ということだとは思いますが、やはり与える前に良く考える必要があると思いますし、すでにそうしたものがあるのであれば、しっかりと家庭でのルールを決める必要があると思います。

「勉強」と「ゲーム」どちらが面白いかと言われれば、やはり「ゲーム」に軍配があがるのではないでしょうか?私たちが子どもだったとしても同じではありませんか?