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啓新セミナー

[2015年5月25日]

高校入試の平均点が発表されました

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

暑い日が続いていますね。
小学生は運動会に向け、中学生は市内大会に向けて毎日へとへとになるまでがんばっています。
毎回の授業が眠そうで、なんだかかわいそうになるのですが、心を鬼にして接しています。
眠いのをどう乗り切るか、時間がないときに勉強する時間をどうひねり出すか? 
大人になれば、「眠いから」とか「疲れているから」は通用しません。
辛いのを乗り切る『術』を身に付けてほしいですね。
(でも本当は、疲れている中、休まず来てくれるだけで嬉しいですけどね)


高校入試の平均点が発表されました。
国語49.4(43.7、41.3)
社会45.5(50.9、50.7)
数学53.2(40.8、46.0)
理科46.3(48.0、54.2)
英語55.7(44.4、55.8)
※今年(昨年、一昨年) 

社会の平均点が下がったのは、例年よりも記述問題が増えたことと、用語問題が極端に少なく、記号問題が多くなったことが原因であると思われます。記号問題=選ぶだけ だから簡単だと思われがちですが、記号問題の方がひっかけ問題が多く、難易度は上がります。特に、歴史の問題では、例えば、「○○に関連のある出来事をア〜エの中から選べ」のように、歴史の流れ・用語の意味をきちんと理解していないと正しい解答を選ぶことはできません。
理科の平均点が下がったのは、計算問題が例年に比べ増えたからだと思います。理科の計算問題の出題内容は、密度・圧力の計算、力(ニュートン)の計算、電流・電力・熱量の計算、飽和水蒸気量の計算、湿度の計算、化学反応前後の質量の計算、・・・となりますが、ベースとなるのは、小学校で習う、小数のかけ算・わり算、割合、比、単位の変換です。数学と違って複雑な計算があるわけではないのに、毎年できないですね。受験生にとって計算力の強化は必須です!
逆に、数学の平均点が上がったのは、筆答検査Aの実施で?『規則性』の問題がなくなったことと、『証明問題』が比較的簡単だったからではないでしょうか。証明問題は、今年度は図形の証明と文字を用いた証明の2題出題されましたが、難易度的には、教科書の問題とほぼ同じでしたし、ここ何年も、合同の証明と相似の証明が交互に出題されていますので、対策がしやすかったのかもしれません。

筆答検査に関して何も発表がないので、なんとも言えませんが、新しい入試制度になっても、大きな変化はなかったのではないでしょうか。
今回の結果をもとに、中3受験生の夏期講習の進め方を検討したいと思います。